もうひと月ほど前のことですが、2013年10月27日、ルー・リードの訃報のニュースが流れました。享年71歳でした。
※当ブログの記事はこちら:ルー・リード(Lou Reed)死去のニュース。享年71歳 | ローカルブロガーのメモ帳
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドからソロへとその長いキャリアにおいて、ロック界に大きな影響を与え続けたルー・リードですが、先に正直に言いますと、ルー・リードの音楽には残念ながらあまり縁がありませんでした。
時に先鋭的過ぎるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのサウンドは、10代の頃はついていけず、さらにその流れからか、ルー・リードは聴くタイミングを逸して、カセットテープやその後のCDなんかでわずかに聴くに留まっていて、アナログ盤は所有してないんですよね。
この1枚を除いては…
そうなんです。そうはいっても、この歴史的名盤だけは避けては通れませんでした。
「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ 」
(The Velvet Underground & Nico)
プロデューサーがアンディ・ウォーホルで、何曲かでニコが歌い、有名なウォーホルのデザインによるバナナのジャケットが一度見たら忘れられないこのアルバムは、1967年発表のヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー・アルバムですね。
購入したのは国内再発盤です。
残念ながら、「PEEL SLOWLY AND SEE(ゆっくりはがして、見ろ)」と書いてあるジャケットのバナナの皮は剥がせないでいます(笑)
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。商業的には成功しなかったというこのアルバムですが、その影響はとても大きなものだったようですね。
今回、ルー・リードの訃報を聞いて以来、ターンテーブルに何度か乗っているこのアルバムですが、改めて聴くととにかく“カッコいい”です。
1曲目の「Sunday Morning(日曜の朝)」の優しくも美しい曲にちょっと驚きますが、2曲目の「I’m Waiting for the Man(僕は待ち人)」はシンプルでたんたんと続くリフが高揚感を生んで、お気に入りの曲です。
4曲目の「Venus in Furs(毛皮のヴィーナス)」なんかは妖しいですね。
バンドでヴィオラ、ヴァイオリンを弾いているのはジョン・ケイルですね。
B面1曲目の「Heroin(ヘロイン)」は、けだるい歌声からテンポアップしてノイズと共に激しさを増すサウンドが印象的ですね。
B面5曲目の最後の曲「European Son(ヨーロピアン・サン)」は、前半のテンポのよい歌入りのパートから、一気にアバンギャルドでサイケデリックな演奏へと入り、これまた強烈な余韻を残してアルバムは終わっています。
ニューヨークパンクの先駆者的なイメージが強く、前衛的、実験的とも言われるその音楽は、若い時はちょっと聴かず嫌いのところがあったかもしれません。
難しいことは置いといて、実はシンプルなサウンドをベースにしたその演奏はカッコ良くて、昔聴いた印象とだいぶ違うのは、年をとったから?
本当は歌詞とかをきちんと理解できるといいのでしょうが…
ルー・リードは、1970年にバンドを脱退してソロ活動を開始してますが、ソロもあまり聴いてないので、もう少し聴いてみようと思います。
ルー・リード氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.12)