スティーリー・ダンでの活躍で知られるギタリストのウォルター・ベッカーが、2017年9月3日に亡くなりました。
今回の「アナログレコード回顧録」は、そのウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンによるスティーリー・ダン(Steely Dan)の代表作で、全米3位で200万枚を売り上げる大ヒットを記録したという、ロック界でも名盤のこちらのアルバムです。
「Aja〜彩(エイジャ)」
1977年の発表ですが、随分と後になってから、中古の輸入盤を手にしました。
スティーリー・ダンのアルバムとして持っているのは、これのみなんですよね。当時は、あまりに洗練されていてサウンドも複雑に感じて、ちょっと手が出なかった記憶があります。
スティーリー・ダンといえば、当初はいわゆるバンドとしての形態をとっていたものの、その後はドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人によるユニット名といった感じになっていますよね。
ただ、このアルバムもですが、参加しているスタジオ・ミュージシャンがすごくて、ジャズ・フュージョン系のミュージシャンが多いですね。
このアルバムでは、ラリー・カールトン、スティーヴ・ガッド、ウェイン・ショーター、チャック・レイニー、マイケル・マクドナルドなどなど(参考:彩(エイジャ) – Wikipedia)
そうそう、ジャケットの妖しい女性は、日本人モデルの山口小夜子さんですね。
さて、このアルバム「彩(エイジャ)」ですが、とにかくどの曲も完成度が高くて、いい曲が揃ってるんですよね。
洗練されたそのサウンドは、美しいといってもいいかもしれませんね。
収録曲は次の通りです。
A面
Black Cow(ブラック・カウ)
Aja(彩(エイジャ))
Deacon Blues(ディーコン・ブルース)
B面
Peg(ペグ)
Home at Last(安らぎの家)
I Got the News(アイ・ガット・ザ・ニュース)
Josie(ジョージー)
1曲目の「Black Cow(ブラック・カウ)」から、ミディアムテンポのリズムが効いたサウンドに引き込まれます。
これはアルバム通してなんですが、ホーンが効果的で、全体的にジャジーなサウンドでもありますね。
アルバムタイトル曲の2曲目「Aja(エイジャ)」もスタイリッシュな曲で、8分近くの長い曲ですが、楽曲として魅力的なリフやアレンジがあちこちに施されていて、長さを感じさせません。ウエイン・ショーター(かな?)のテナー・サックスや、スティーブ・ガッドのドラムがカッコいいんですよね。
3曲目の「Deacon Blues(ディーコン・ブルース)」も7分半の長い曲ですが、実はA面は3曲しか収録してないんですよね。それでもあっという間にA面が聴き終わります。
B面1曲目の「Peg(ペグ)」はポップな曲ですね。印象的なギターソロはジェイ・グレイドンです。
2曲目のミディアムテンポのやや跳ねるようなノリが心地よい「Home at Last(安らぎの家)」と、端切れの良いリズムが印象的な3曲目の「I Got the News(アイ・ガット・ザ・ニュース)」と続き、4曲目の強く刻むリズムがなかなかファンキーかつハードに響く「Josie」でアルバムは終わります。
ということで、スティーリー・ダンの「Aja〜彩(エイジャ)」でしたが、いや〜、スティーリー・ダンの洗練されたサウンドは、今聴いても色褪せないどころか、今聴いてもなんだか新しい感じがします。
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