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The Legendary Reverend Gary Davis/レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス〜アコースティック・ギターの名手が弾き語りでブルースやゴスペルを味わい深く聴かせます

The Legendary Reverend Gary Davisこのアルバムを手にしたのは高校生の時だったと思うのですが、やっぱりこの人のことはほとんど知りませんでした。

ただ、レコード店でサングラスをかけた厳ついこの人のジャケット写真と、そのジャケットにある“BLUES and GOSPEL”の文字を見て、手を出さずにはいられませんでした。

レヴァランド・ゲイリー・デイヴィスです。
ブラインド・ゲイリー・デイヴィスとも呼ばれますね。手にしたアルバムは、こちら。

The Legendary Reverend Gary Davis 1971

ただ、裏ジャケットのタイトルは、「Reverend Gary Davis Volume 2 – 1971/Lord I Wish I Could See」となってます。
このパターンはよくあるんですが、手にしたのはVol.2で、Vol.1があるんでしょうね。知らないんですが…

1971年の録音です。1972年に他界しているので、直前の録音なんですよね。

牧師でもあるようで、聖職者の尊称“Reverend”を名前の前につけていて、実際にも宗教的な演奏を多くしていたようです。

戦前は南北のカロライナ州で活動していて、そこでわずかに作品を残してるようで、既にかなりの影響力があったようですが、一般的に名が知れ渡ったのは、40年代にニューヨークに移ってから、辻説教師というのでしょうか、あちこちの路上で演奏活動をしてからのようですね。
ということは、叩き上げのミュージシャンといったところですよね。

アコースティック・ギターの名手とも言われ、必ずしもブルースのスタイルだけではなく、ラグタイム、フォーク、スピリチュアル、ゴスペルなどの要素が感じられる演奏です。
収録曲にはインストもありますし、このアルバムでは12弦ギターも使用しています。
よく通る堂々たる歌声も魅力です。

この時、たぶん70歳代半ばでしょうから素晴らしいですね。
何とも巧みで味のある歌とギターを、弾き語りで聴かせてくれています。

アルバム最後の曲「I’ll Do My Last Singing」はミディアム・スローの何とも心に染みてくる歌とギターで、(歌詞の内容は分かりませんけど)良い曲です。

ライ・クーダーの奏でそうな、味わい深い曲でもありますね(歌声は全然違いますが)。
そう言えば、ボブ・ディランも影響を受けているようです。

ただ、この人の名前はその後はあまり目にしなかったんですよね。
日本での一般的な知名度は、今ひとつなのでしょうか。

※いつものように、Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが見つけられませんでした。

◆iTunes StoreでReverend Gary Davisをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.11.8)


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