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The Things That I Used to Do/ギター・スリム〜南部独特の香りが漂うブルース

The Things That I Used to Do/ギター・スリム出ました!ギター・スリムです。

何と言っても、「The Things That I Used to Do」と、そのギター・リフはよく知られてますよね。

個人的にこの曲は、アルバート・コリンズで知ったんですが(記事はこちら:フローズン・アライブ!/アルバート・コリンズ)、高校生の時にそのアルバムを見つけてしまったんです(見つけたときは震えました)。

手にしたのは、タイトルそのままの、こちらのアルバムです。

The Things That I Used to Do

1953年にスペシャルティで録音したこのタイトル曲は、54年に大ヒットしてR&Bチャート第1位になっているそうですから、凄い!

原盤のアルバムの発売はよくわかりませんが、購入した国内盤は「スペシャルティー・シリーズ」というシリーズで、1979年に再発されたものです(ライナー・ノーツは中村とうよう氏のものなんですが、脚注で1974年に発売されたものの転載、となっています)。

ギター・スリムはニューオーリンズで活躍していて、そのブルースは、南部独特のサウンドと言うか、ゆったりとした、泥臭い、独特のグルーヴ感を持ったブルースですねぇ。

ただ、中村とうよう氏がライナーで書いているのですが、その存在はかなり特異で、シカゴ・ブルースとかの、何々系と分類しきれない、独特のサウンドだということです。

確かに、ニューオーリンズ・サウンドと言われてもピンとこないですし、基本的には、ミディアム~スローテンポのどっぷり浸れるブルースで、これほど強烈に南部の香りのするブルースもそうそうないのかな。

それと、この時期にこの歪んだ激しいギターには結構驚きです。ヴォーカルも強烈です。
時々、同じような曲が現れるのはご愛嬌。

余談ですが、ギター・スリムって、他にもいるんですよね。
こちらの本家(?)の本名はエディ・ジョーンズですが、アレック・シワードという人もギター・スリムといい、まだ他にもいるようです。

中には「ギター・スリム・グリーン」なんて方もいて、ライナー・ノーツで中村とうよう氏が、ギター・スリムと間違って買ったという事が余談で書いてあったのですが………はい、私も慌てて買ってしまいました…
このライナー・ノーツのことを忘れてしまってました(そのうち、そのアルバムもこのブログでも紹介します )。

ギター・スリムのアルバムはこれ1枚しか持っていないのですが、1959年2月7日、32歳の若さで亡くなっていますので、なるほどあまり音源がないんですよね。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.4.7)