前回掲載したロバート・Jr.ロックウッド同じくらい、ロバート・ジョンソンと関わった人物として名前が上がるブルースマンですね。
ジョニー・シャインズです。
ロバート・ジョンソンと実際に行動を共にして、“ジョンソンを現代に伝える男”なんて言われたりしたのですが、音楽的にはあまり一般には評価されてなかったのでしょうか。聴いてみたかったのですが、情報は少ないし、アルバムもほとんど目にすることがなかったんですよね…
そうなると、なおさら聴いてみたくなり、見つけたのは内容も全く知らないアルバムでしたが、すぐに手にしました。こちらのアルバムです。
「Johnny Shines and Company」
(accompanied by Dave Bromberg and his band)
1974年発表のようですが、輸入盤で詳細がさっぱり分かりません。
「Johnny Shines & Co.」とも表記されてます。
アルバムを聴くと、ミシシッピ・デルタ・スタイルのスライドによるディープな弾き語り「Little Wolf」から始まるのですが、2、3曲目の「Mr. Cover Shaker」「Shotgun Whupin’」は、エレクトリック・セットでバンドがついたシカゴ・スタイルで、これがかなりご機嫌な演奏。
で、4曲目の「Lost Love Letter Blues」ではまたしてもアコースティックによるデルタ・スタイル…、
と言った具合に、ミシシッピ・デルタ・スタイルとシカゴ・スタイルを織り交ぜてといった内容です。
B面になると、よりホーンを大きく取り入れてモダンな雰囲気ですが、最後の曲「Jim String」は弾き語りで、渋いギターとスライドがいいですね~
弾き語りの時の、細かくビブラートする声が、何ともミシシッピ・デルタの雰囲気を醸し出していますが、シカゴ・スタイルの時は伸びやかで艶のある歌声を聴かせてくれてますね。
ちなみに、このアルバムに参加している Dave Bromberg は、ボブ・ディランのアルバムに参加したりしている“デヴィッド・ブロムバーグ”でしょうかね(詳しくは分かりませんでしたが…)。
どういう繋がり、と言うか企画だったのだろうか…
結局、単独アルバムはこれ1枚しか持っていないので、ジョニー・シャインズのブルースというものを分かっているとは言えないですが、これもまた、ミシシッピ・デルタからシカゴ・ブルースの流れを感じさせてくれる、ジョニー・シャインズによる本物のブルースですよね。
ジョニー・シャインズもブルースマンによくあるように、一旦一線を離れて、60年代半ばに“再発見”されてますね。
1915年生まれで、1992年に76歳で亡くなってます。
※いつものようにAmazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったものの、見つけられませんでした。
◆iTunes StoreでJohnny Shinesをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.17)