高校生の頃から、じわりじわりとハマっていった戦前ブルースのレコードについて、続けてつぶやいています。
前回まで続けて名前が出てきたポール・オリヴァーと並んで、ブルースについての様々な著書を出している、サミュエル・チャーターズ(Samuel B.Charters)。
中でも有名と言われる彼の著書「The Country Blues」(1959年)は、どんな内容のものなのかは知らないのですが、今回引っ張り出してきたのは、これと同じタイトルのオムニバス盤のこちらのアルバムです。
「The Country Blues」
輸入盤で詳細がほとんど分からないのですが、ジャケットにはサミュエル・チャーターズ編集のアルバムとなっていますので、恐らく前回投稿の「THE STORY OF THE BLUES」と同様のタイアップのアルバムでしょうか。
RBF Recordsから1966年に出されているようです。
中の英語の解説にも名前がありますが、英語が苦手で、詳細が…。残念。(どこかに情報があるだろうか)
とにもかくにも、深い深いブルースの源流、戦前カントリー・ブルースがそこに流れているんですよね。
中でも、初めて聴くロニー・ジョンソンの洗練されたブルースには興味がひかれました。
憂歌団もやっていた、メンフィス・ジャグ・バンドの「スティーリン、スティーリン」を聴く事ができます。
ジャグ・バンドは賑やかで楽しいですよね。ギター中心のデルタ系やシティー系の他、そっち方面も気になりました。
ビッグ・ビルの名曲「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」はやはりいいですねぇ。
その他、ブラインド・レモン・ジェファーソン、スリーピー・ジョン・エスティス、ロバート・ジョンソンやブッカ・ホワイト等々、それぞれ一曲ずつの収録ですが、全14曲で聴きごたえがあります。
この頃は、戦前ブルースマン単独のアルバムを見つけることは、地方では至難の業でした。
なので、このようなオムニバス盤を手にできた事は、戦前ブルースを知るのに本当にラッキーだったと思います。
ただ、やっぱり戦前ブルースのアルバムは、なかなか続けて手に入らなかったんですよねぇ。
もどかしかったです。
それにしても何ででしょうかね、詩の内容も分からず、歴史的背景もさほど知らず、なのにこれだけ惹かれるブルースという音楽は。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.8.26)