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Naptown Blues 1929-1934/リロイ・カー&スクラッパー・ブラックウェル〜ピアノとギターによる都会的で洗練された戦前シティ・ブルース

リロイ・カー&スクラッパー・ブラックウェル戦前ブルースのレコードについて、続けてつぶやいています。

その昔、レコード店巡りをよくしてましたが、その頃はレコードを見ていて「この名前は確か!」って感じで、知っている古いブルース・マンの名前を見つけると、優先して手を伸ばしていました。

何と言っても、戦前ブルースなんかのレコードは、地方ではなかなか手に入りませんでしたから。

今回も、先に登場済みのアルバム「THE STORY OF THE BLUES」で1曲だけ耳にしていたブルース・マンのアルバムでした。
そうそう、こちらのオムニバス盤「The Country Blues」でも1曲収録されていました。

そのブルース・マンはリロイ・カー&スクラッパー・ブラックウェルで、アルバムはこちら。

Naptown Blues 1929-1934

中古の輸入盤で、Yazooからのものです。
このレーベルにも随分とお世話になりましたねぇ。

で、このアルバム。何と言っても、名シンガーでありピアニストであるリロイ・カーです。
「メランコリック」、「甘酸っぱい美しさ」なんて言葉をよく目にします。

リロイ・カーは、相棒の名ギタリスト、スクラッパー・ブラックウェルとのデュエットで、都会的で洗練されたスタイル、シティ・ブルースを確立したといわれる歴史的にも偉大なブルースマンですよね。

その洗練されたブルースは戦前ブルースと言っても、やはりカントリー・ブルース系とはまったく趣が違いますね。

アルバム・タイトルにもあるように、1929-1934の録音ですが、この時代にこの音楽性ですからね。凄いです。何だか、ちょっとシャレたブルースです。

ステディなピアノの伴奏の上に、ギターが絡んでくるというこのスタイル、そしてそのブルースは歴史的にもかなり重要で、明らかに後のバンド・サウンドに大きな影響を与えているような演奏ですよね。

また、当時の様々なブルース・マン、例えばロバート・ジョンソンなんかにもかなりの影響を与えているそうです。

それと、個人的にどうしてもギターに耳がいってしまうんですが、歌やピアノに絡んでくるスクラッパー・ブラックウェルのギターは素晴らしいですね。こちらもその後のブルース・ギターの伴奏そのものですよね。チョーキングなんかも使ってます。

リロイ・カーのアルバムとしては「Blues Before Sunrise」が有名ですが、残念ながら、持っているのはこの1枚のみです。

が、今回改めて聴いて、やっぱりいいですね。もうちょっと聴きたくなりました。

◆iTunes StoreでLeroy Carrをチェックする。

※いつものようにAmazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが、見つけられませんでした。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.8.28)

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