今回もまた、先に登場済みのオムニバス・アルバム「THE STORY OF THE BLUES」と、「The Country Blues」とで1曲ずつ耳にしたブルース・マンのアルバムでした。
購入時期は忘れましたが、いつものように名前を目にして、“あっ、あのアルバムにあった名前だ!”と、何はともあれ、とにもかくにも、手にしました。
そのブルース・マンは、ビッグ・ビル・ブルーンジーで、アルバムはこちら。
「Big Bill Broonzy 1935-1941」
中古の輸入盤です、詳細はさっぱりわかりません。どうやらオーストリア盤のようです。
もちろん、有名なアルバムは他にもあるようですが、当時はそう都合良く見つける事はできませんからね。
戦前ブルースというくくりでいうなら、後期になりますね。
ビッグ・ビル・ブルーンジーはレコーディングを大量に残しているようですが、年代的にはこのアルバムの時期が全盛期のようです。
※画像はAmazonアソシエイトより(所有盤と年代違い)ここでも先のオムニバス・アルバムに収録されていた名曲「キー・トゥ・ザ・ハイウェイ」が収録されているのですが、どうしてもこの曲に耳がいってしまうのは、やむを得ないですね。
ただ、このアルバムにはグループ名義の作品が多く収録されていて、ちょっとメインの作品群ではないのかな?
ビッグ・ビルはミシシッピ生まれですが、アーカンソーに移り、後にシカゴに移った頃から本格的にブルースを“勉強”していったようです。そのせいか、彼のブルースにデルタ系の香りはほとんどしませんね。
前回のリロイ・カー&スクラッパー・ブラックウェルに続く、シティ・ブルースなのでしょうが、そのサウンドは既に後のシカゴ・ブルースの原型ともいえるスタイルでしょうか、バンド形式の演奏が聴く事ができます。
その中でのギターがまた良いですよね。
ちなみに彼にギターを教えたのは、パパ・チャーリー・ジャクソンというミュージシャンだそうで、また新しい名前が出てきてしまいましたが、まあ、こうやって、色々とミュージシャンの名前を覚えていくんですよね。
1950年代にはヨーロッパを広範囲にわたってツアーし、白人の観衆たちの前でソロでのフォーク・ブルースを演奏していたそうです(それを求められたという事のようです)が、1958年に亡くなってます。
ブルースの歴史上、偉大なブルース・マンですね。
※Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムで紹介しているCDは、ジャケットは同じですが、所有のものは1935-1941で、こちらは1935-1947と収録年の範囲が広く、収録曲も多いようです。
◆iTunes Storeでビッグ・ビル・ブルーンジーをチェックする。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.8.29)