アナログレコード回顧録記事ヘッダー

Papa Charlie Jackson 1925-1928/パパ・チャーリー・ジャクソン〜バンジョーによるブルースが生まれる過渡期の音楽

Papa Charlie Jackson 1925-1928戦前ブルースのレコードについて、続けてつぶやいています。

他にまだまだ先に聴いた方がよいブルースの名盤があるのは分かっているのですが…
手にした当時は、自分でもちょっとマニアックだったかな~、と思いました(笑)

でも、せっかくこのアルバムと出会ったんですからと、思い切って手にしました。
それが、前回のビッグ・ビル・ブルーンジーの話(→Big Bill Broonzy 1935-1941)でも出ました、彼にギターを教えたというパパ・チャーリー・ジャクソンの、こちらのアルバムです。

Papa Charlie Jackson 1925-1928

当然、中古の輸入盤で、このアルバム自体は1972年に発売されたもののようです。

1920年代からのベッシー・スミスら女性歌手による、クラシック・ブルース全盛の頃、なかなか男性ブルース・ミュージシャンが注目されることがなかったようなのですが、きっかけになったのが、このパパ・チャーリー・ジャクソンだったそうです。

ブルース以前の伝承的なスタイルも聴かれるその音楽は、プリ・ブルースと呼ばれるようですね。

使っているのはギターではなく、6弦バンジョーなんですが、これが何とも曲調にハマってるんですよね。
当時の大衆音楽というのはこんな感じだったのでしょうかねぇ。

ソングスターといわれる、当時の黒人大衆音楽や伝統音楽を歌い、演奏するスタイルと、ブルースという音楽が形作られていった時期の、ちょうど過渡期に活躍していたミュージシャンということなので、民間伝承的なレパートリーの中にもブルースの香りが漂っている、という感じでしょうか。

ブルース前史を語るのに欠かせないミュージシャンということですね。

それにしても、レコードのパチパチというノイズの向こうは、1920年代に録音された音楽なんですからね。当時に思いを馳せてしまいます。

ただ、改めて聴くと、そんな事抜きでも充分楽しめる音楽、そしてアルバムでした。

※いつものように、Amazon.co.jpのアソシエイトプログラムでCDを紹介しようと思ったのですが、見つけられませんでした。
◆iTunes StoreでPapa Charlie Jacksonをチェックする。

※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.9.)

アナログレコードストア | Amazon.co.jp ミュージック