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「Eric Clapton」(エリック・クラプトン・ソロ)〜エリック・クラプトンの初のソロ・アルバムは南部の香り漂うリラックスしたスワンプ・ロック系

エリック・クラプトン・ソロロックを聴きだした頃から、真っ先に熱心に聴いていたエリック・クラプトンですが、そうそうレコードを買うことができなかった少年の頃は、カセットテープにできる限り様々なアルバムを録音して聴いたものです。

ただ、そうすると反対に、いざレコードを購入するという時に、なかなかクラプトンのアルバムに手が出ないんですよね。カセットテープで持っているので、後回しになるといった感じなんです。

このアナログ・レコードも、そんな訳で、手にしたのは結構後になってからです。

Eric Clapton」(エリック・クラプトン・ソロ

1970年8月発表の初のソロ・アルバムですね。
中古の国内盤を手にしました。

余談ですが、この中古盤にはライナー・ノーツが何故か2枚入ってます???
(こういうのも中古盤ならではですね)

時期的にはブラインド・フェイス解散(1969年)後で、デレク・アンド・ザ・ドミノスの名作「レイラ」(1970年)の前ですかね。

そのブラインド・フェイス解散後の1969年末に、デラニー&ボニーのツアーに参加して、その音楽性に相当の刺激を受けたというのは有名ですよね(この時のライブのアルバムが「オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン/デラニー&ボニー&フレンズ)。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
そして、このアルバムではデラニー・ブラムレットをプロデューサーに起用して、そのサウンドにも大きく反映されています。

参加メンバーも、デラニー&ボニーのツアーの時のメンバーが中心で、レオン・ラッセルらの名前があります。
曲もデラニー・ブラムレットとクラプトンの共作が多いですね。

そのサウンドは、スワンプ・ロック系で、南部の香りプンプンで、加えて非常にリラックスしていて楽しそうに演奏しているのが伝わってきます。

いい曲が揃ってます。「ブルース・パワー」(Blues Power)、「レッド・ワイン」(Bottle of Red Wine)、「家から遠く」(Lonesome and a Long Way from Home)等々、どれも好きですね。

J.J.ケイルの「アフター・ミッドナイト」(After Midnight)がこのアルバムで取り上げられています。かなりアップテンポなのに驚きましたが、これはこれでいいですね。

初のソロ・アルバムということで、ヴォーカルもとってますが、既に充分枯れてて甘くていい感じです。
決してギター・アルバムではなく、この頃のクラプトンが、こういう音楽をやりたかったんだ~、というのが伝わってくる演奏です。

ただ、「レット・イット・レイン」(Let It Rain)の最後のギターはやはり最高ですね。

  
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.10.23)


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