アナログレコード回顧録記事ヘッダー

Okie/J.J.ケイル〜渋く、土臭く、極渋のいぶし銀ミュージシャン・J.J.ケイルの3rdアルバム

Okie/J.J.ケイル極渋のいぶし銀ミュージシャン、J.J.ケイルです。
今回はこのアルバム。

オーキー」(Okie

1974年にシェルターから出された3rdアルバムですね。
購入したのは、1979年の国内再発盤の更に中古です。

アルバムの帯に書かれているのですが、「リオン・ラッセルと彼をとりまくサムライたち」という、凄い名前のシリーズで出されたうちの1枚です。レオンでなくリオンと表記されてますね。

まぁ、相変わらず情報が少なく、詳しい事は知らないんですが、この“Okie”というタイトルについてはライナー・ノーツにも触れられていて、そもそもの意味はオクラホマ州の人のことを示すらしいのですが、あまり良い使い方をされる言葉ではなく、同時に不況の時代(特に大恐慌時)のオクラホマ州出身の移動農業労働者のことも指しているそうです。

本人がオクラホマ出身なので、一時はカリフォルニアで活動していたりしたものの、結局、オクラホマ州タルサに戻ってきた自身のことを、自ら皮肉っているところもあるのでしょうかね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバムの内容ですが、相変わらず、渋く、土臭く、男の哀愁を漂わせるつぶやくようなヴォーカルですが、はっきり言って、地味すぎです(笑)
別にこの人に派手さを求めるつもりは毛頭ないですが、このアルバムは特にですね。

「ケイジャン・ムーン」(Cajun Moon)や「アイ・ゴット・ザ・セイム・オールド・ブルース」(I Got The Same Old Blues)等は、味わい深いJ.J.ケイル節を楽しめますが、全体として楽曲としての印象がちょっと薄いでしょうかね。

その原因にもなっているかもしれませんが、どの曲も短い…。
ほとんどが2~3分で、まるで途中でフェイド・アウトしてしまっているような曲もあるんですよね。

つぶやくヴォーカルに派手さの全くないギターとそのサウンドは、いくら渋いとかいぶし銀と言えども、退屈だったりどれも同じように聴こえてしまったりと、人によってはいまいちと思うだろう事はやむを得ないかもしれないですね。

ただ、私は淡々としたこの世界に引き込まれてしまって、抜け出せそうにありません(笑)

◆iTunes StoreでOkie – J.J.ケイルをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.10.24)


アナログレコードストア | Amazon.co.jp ミュージック