さてさて、なかなか情報が得にくいこのお方、J.J.ケイルです。ファンです。
これまでこのブログでは、ベスト・アルバム「スペシャル・エディション」とデビュー・アルバム「ナチュラリー」を紹介しました。
すっかり、このいぶし銀の世界に魅了されてしまった訳ですが、その後に手にしたアルバムの購入時期なんかは、もう思い出せないので、ここは順番に、まずは「ナチュラリー」に続く2ndアルバムについてです。
「リアリー」(Really)
1973年発売の、シェルターから出されたJ.J.ケイルの2ndです。
購入は国内盤の「ロック・スーパー・コレクション」というシリーズで、1978年に1,500円で再発されたものですね。
アルバムから流れてくる、ダルそうでハスキーなヴォーカルと、控えめで渋いギターは相変わらずです。
収録曲について何曲か紹介すると、1曲目の「ライズ」(Lies)がちょっとだけヒットしたようです。
この曲はホーン・セクションが効果的に使われていて(他曲では使ってないですね)、ギターも渋くて良い曲ですね。
B面2曲目の「ゴーイング・ダウン」(Going Down)はドン・ニックス作のようで、この曲はジェフ・ベックなんかもやっていて有名ですが、J.J.ケイルのアレンジは、まさにこの人ならではのダルさで演奏されていて、これがまた魅力です。
B面5曲目の「モージョ」(MoJo)はマディの有名な曲ですが、ここでも緊迫感とか迫力とかとは違う、しかし渋~い演奏をさらっとやってますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。上記の2曲以外は本人の作品ですが、どの曲も楽曲は粒ぞろいですし、ギターは実にツボにはまっていて、特に凝っているわけではないシンプルなアレンジも、この人の演奏にピッタリハマるんですよね。
そして、決して声を張り上げる事なく、ルーズとも言えるその歌声は、男の哀愁が漂ってるな~
ブルース、R&B、カントリーや南部の香り等、様々なエッセンスを感じ取れますが、結局は聴こえてくるのは、味わい深いこの人の世界。
この世界にハマると何だか抜け出せないんですよね。
まぁ、ファンですから良い事しか言わないんですが、人によってはこのルーズさやラフさ加減を受け付けない人もいるだろうことは否定できませんね。
クラプトンが憧れ、影響を受けたというJ.J.ケイル。
何ものにも惑わされる事のない、我が道を行く、その音楽に対するスタンスがカッコいいです。
レイドバックという言葉は曖昧ですが、それでも、これぞ“レイドバック”なのかなぁ。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.9.17)