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Shades/J.J.ケイル〜ブルースやジャズのエッセンスが漂うもいつもながらの我が道を行く通算6枚目

Shades/J.J.ケイル昨年(2013年)、74歳で他界した孤高のミュージシャン、J.J.ケイル
そのシンプルだけど味わいあるサウンドに、何故か惹かれるんですよね。で、今回のアルバムはこちら。

Shades

1981年にシェルターからリリースされた、通算6枚目のアルバムです。
輸入盤ということもあって、相変わらず情報が全然ありません(汗)

ジャケットの裏を見ると、参加ミュージシャンの中にはジム・ケルトナー(ds)、ジェームズ・バートン(g)、レオン・ラッセル(p)らの名前がありますね。

アルバム通してリラックスしたサウンドは、相変わらずのマイペースぶりで、ツボを押さえたギターと、哀愁漂う押さえ気味のヴォーカルはやっぱりいいんですよね(基本的にサウンドはいつも押さえ気味ですけどね)。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
J.J.ケイルのサウンドには、様々なルーツミュージックを感じ取れますが、このアルバムについては、ブルースやジャズのエッセンスが強く漂ってます。
まあ、結局はJ.J.ケイルの世界なんですけどね。

ブルースをベースにした曲などでは、結構ギターソロが多いですね。
この人のいぶし銀のギターは大好きなので、嬉しいかぎりです(まあ、渋すぎですが…)。
ただ、人によってはやっぱり飽きちゃうんでしょうね、この淡々とした世界は。それに関しては、反論はありません(汗)

収録曲では、1曲目の「Carry On」は、カントリータッチの、アルバム内では一番キャッチーな曲かもしれません。
A面4曲目「Pack My Jack」は、かなりどっぷりとしたブルースナンバーで、渋いギターソロもたっぷり聴けます。ただ、途中のギターソロは違うな?と思ったら、ジャケット裏を見たら、ジェームズ・バートンですね。

B面1曲目「Mama Don’t」はアップテンポで、J.J.ケイルにしては激しいナンバーですね(笑)
もう一人のギター、レジー・ヤング(すいません、詳しくしりません)と共に、結構ギターを弾いてます。

B面3曲目「What Do You Expect」のピアノにレオン・ラッセルの名前がありますね。そのせいか、ちょっとスワンプっぽいかな。
どの曲もこの人のつぶやくようなヴォーカルは、何とも染みてくるんですよね。
アルバム最後の「Cloudy Day」は、どんよりクラウディな哀愁を帯びたインストでした。

ということで、このアルバムもいつもながらの我が道を行く、J.J.ケイルの世界にどっぷりでした。
それにしても、J.J.ケイルが亡くなったのは、何とも残念ですね。

※J.J.ケイルは2013年7月26日、カリフォルニア州ラホヤの病院で心臓発作で亡くなってます。
いぶし銀のミュージシャンJ.J.ケイル(J.J.Cale)の訃報  | ローカルブロガーのメモ帳

◆iTunes StoreでShades – J.J.ケイルをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.11)


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