初めて手にしたベスト・アルバム(記事はこちら→J.J.ケイルのベスト・アルバム「スペシャル・エディション」)で、結構、J.J.ケイルにハマってしまいまして、やはりオリジナル・アルバムが聴きたくなってしまいました。
で、オリジナル・アルバムで、まず最初に手に入れたのがこちら。
「ナチュラリー」(Naturally)
1971年発表でシェルターから出された、J.J.ケイルのデビュー・アルバムですね。
中古の国内盤を購入したのですが、ライナー・ノーツがあったので、わずかながらですがこの人のことが分かりました。というのも、当時はこの人の情報が当時全然なくて、どういったミュージシャンなのかも分からなくて、たよりはライナー・ノーツくらいだったんですよね。
といっても分かったのは、相当な変わり者(というか寡黙な人)といったくらいなんですが…、実際のことは詳しく分からずも、純粋に音楽のみに向き合っているということなんでしょうね。これだけ表舞台に出てこないのですから。おかげで、その後も相変わらず、この人の情報がよく分からない状態で、困ったものでした。
さて、手にすることのできたこのアルバムは、J.J.ケイルの代表作とも言われるもので、最初に手にしたベスト・アルバムを買う時にも気になっていた、レイナード・スキナードの「コール・ミー・ザ・ブリーズ」やクラプトンの「アフター・ミッドナイト」の原曲が収録されていますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。個人的には、やっぱり肩の力の抜けた、枯れた味わいのこのJ.J.ケイルのオリジナルが好きなんですよね。もちろん、レイナード・スキナードのパンチの効いた演奏や、クラプトンのアップテンポの軽快な演奏とギターもいいですけどね。
収録曲の中では、かすれたヴォーカルと乾いたギターが印象的な「マグノリア」が秀逸ですね。
参加メンバーは知らないミュージシャンばかりなのですが、唯一知った名前がカール・レイドルで、あちこちで印象的なベースを聴かせています。
ということで、ベスト・アルバムで感じた、何とも言えない独特の魅力は間違いありませんでした。
地味と言ってしまえば、それまでなんですが、“渋い”という言葉だけでも表せません。
シンプルなバンド・サウンドにつぶやくようなかすれたヴォーカル、そしていぶし銀のギターと、とにかく惹かれましたね。
今回のJ.J.ケイルやこの前掲載したエルヴィン・ビショップのような、何か肩に力が入っていない音楽が気になるようになってきた頃でしたね、この頃は。
いや〜、このアルバムは相当気に入りました。隠れた名盤ですね(いや、私にとってもは隠れてない!)。
※J.J.ケイルは2013年7月26日、74歳で死去。
◆iTunes StoreでNaturally – J.J.ケイルをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.5.22)