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“#8”(エイト)/J.J.ケイル〜相変わらずマイペースの孤高のミュージシャンの8枚目はタイトルも#8

“#8”(エイト)/J.J.ケイル

エリック・クラプトンらにリスペクトされる、今や伝説のミュージシャンともいえそうですが、あまりに渋くて、なかなかメディアで紹介されることがなかったミュージシャンですよね。

昨年(2013年)7月26日、74歳で他界した孤高のミュージシャン、J.J.ケイルです。

淡々と我が道を行く、職人のような感じがしますが、そこから生み出される飾り気のない音楽には、何とも引かれます。で、今回のアルバムはこちら。

“#8”(エイト)

1983年発表の、タイトルそのまま、通算8枚目のアルバムです。
中古の国内盤を手にしました。

ここまでのアルバムを見ると、5枚目のアルバムが「5」というタイトルでしたが、全作ではなくて、時々こうやって単純なタイトルにするというのは、何でかは分からないですが、それもこの人らしい気がしてしまうのが、何だか不思議です。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバムを聴いてみると、まあ、相変わらずマイペースの抑えた演奏なので、物足りないと思う方も多そうですが、ポップとまでは言わないけど、全体的に以前より聴きやすくなった感はありますね、何となくですが(笑)

収録曲では、1曲目の「マネー・トークス(Money Talks)」の気だるいリズムに気だるいボーカル、そして気だるいギター。いきなりのJ.J.ケイルの世界でいい感じですが、途中から入る、女性ヴォーカルにちょっとビックリしますね。

A面2曲目の「ルーザース(Losers)」は珍しく(?)軽快なイントロから始まるナンバーで、抑え気味のボーカルはいつも通りですが、結構これはポップな仕上がりです。
A面5曲目の「テイキン・ケア・オブ・ビジネス(Takin’ Care Of Business)」は、アコギで始まる楽しい曲なんですが、こういうのもちょっと珍しいかも。

B面は、結構淡々とした、いつものJ.J節といった曲が続いてますが、B面4曲目「さらばコロラド(Teardrops In My Tequila)」は、スチールギターを使った、ちょっとカントリーポップテイストの印象的な曲です。
アルバム最後、B面5曲目の「人生はいばら道(Livin’ Here Too)」は、ちょっとだけハードなリズムの曲ですね。
そして、フェイドアウトで最後の曲が、そしてアルバムが終わります…

それにしても、収録時間が短い(汗)
各曲の時間を足してみると、A面が15分ちょっとで、B面が14分ちょっと…
今なら、怒られそうですね。

このアルバム「8」の後、1984年にベストアルバム「スペシャル・エディション」を出すのですが、次のスタジオ盤となる、1990年の「Travel-Log」まで間隔が空くことになります。

そして、お気に入りのJ.J.ケイルのアナログレコードも、これで所有しているのは、全て紹介したことになります。

◆iTunes Storeで#8 – J.J.ケイルをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.17)


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