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J.J.ケイルの5th〜淡々と我が道を行く相変わらずの渋さの5枚目。アルバム・タイトルも「5」

J.J.ケイルの5th究極のマイペースとでも言いますか、淡々と我が道を行く、実に味わい深い職人さんですね。
J.J.ケイルです。今回のアルバムはこちら。

5

1979年発表で、説明するまでもない5枚目のアルバムです(笑)
シェルターから出されてます。
このシンプルというか、ぶっきらぼうというか、単純なアルバム・タイトルの付け方も、この人らしいのでしょうかね。

中古の輸入盤を手にしたのですが、J.J.ケイルの場合、国内盤のライナーノーツでもないと、相変わらずアルバムの情報が全然分かりません。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバムを聴くと、いつものように、つぶやくようなしゃがれた声、そして、つぼを押さえた渋いギター。
聴く人によっては退屈とも思えるこの音楽ですが、この人の魅力満載とも言えますよね(笑)
基本的にどの曲も感情を押さえ気味なのはいつもの事です。

収録曲では、A面4曲目の「Don’t Cry Sister」なんかは“らしい”曲で、いい曲です。
A面6曲目(A面最後)の「Sensitive Kind」は、サンタナがカバーしていて、1981年にヒットしてますね(アルバム「ジーバップ(Zebop)」に収録されてますが、サンタナはよくこの曲をチョイスしたものですね)。

B面2曲目の「Lou-Easy-Ann」は、ブルース・フィーリングたっぷりに味のある枯れた演奏で、これは中でも特に気に入ってます。

どちらかというと異色と言えるのが、B面4曲目の「Katy Kool Lady」で、なんだか、ちょっとだけ陽気なリズムなんですが、やっぱりJ.J.ケイルのサウンドになるんですよね(^-^;

アルバム通して、あまりにもゆったりとした上、かなり押さえ気味で、人によってはどの曲も一緒で苦手だという方も多いかもしれませんが、淡々とリズムを刻んでいくバックの演奏と、それに絡むいぶし銀のギター、そして、押し殺したような哀愁漂うヴォーカル。

いいんですよね~、J.J.ケイルの世界。

◆iTunes Storeで5 – J.J.ケイルをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.2.9)


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