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Grasshopper(シティ・ガールズ)/J.J.ケイル〜いつものサウンドながらブルース、カントリー、さらにレゲエなど、よりバラエティに富んだ7枚目

Grasshopper(シティ・ガールズ)/J.J.ケイル昨年(2013年)7月26日、74歳で他界した孤高のミュージシャン、J.J.ケイル

いぶし銀のギターや歌、そしてそのスタイルは、エリック・クラプトンを始め多くのミュージシャンに支持されているんですよね。
地味ではあるんですが、その音楽はなんとも惹き付けられます。で、今回のアルバムはこちらです。

Grasshopper」(邦題:「シティ・ガールズ」)

1982年発表の、通算7枚目のアルバムですね。
国内盤の中古を手にしました。

この人に関しては、情報があまりなくて、詳しいことはほんとよく分からないんですが、元々インタビュー嫌いで、活動もかなりマイペースだったようですね。

やや押さえ気味にボーカルに、渋いギターを絡めたマイペースのサウンドは、淡々としつつも何だか染みてくるんですよね。
タルサ・サウンドといわれたり、これぞレイドバックなんてもいわれたりします。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
このアルバム「Grasshopper」については、南部の土の香りを残しつつ、ブルース、カントリーと様々な要素を取り入れ、そこに少しだけポップ色を加え、ややバラエティに富んだ内容かもしれませんね(J.J.ケイルとしては)。

1曲目「City Girls(シティ・ガールズ)」は、邦題のタイトルになった曲で、リラックスしたミディアム・テンポのナンバーで、アルバム内ではポップな方ですね(どちらかというと)。

A面3曲目の「One Step Ahead Of The Blues(ブルースの向こうに)」のギターがかっこいいロック・ナンバーや、続く4曲目のJ.J.ケイルらしい抑え気味のボーカルが哀愁漂う「You Keep Me Hangin’ On(任せてごらん)」は印象的です。

A面最後のアルバムタイトル曲「 Grasshopper(グラスホッパー)」は、スチールドラムを使った短いインストなんですが、意図は…?分かりません(^^;;
※ Grasshopperはイナゴとかバッタの意味ですね。

ちなみに、B面最後の曲「Dr. Jive(Dr.ジャイヴはMr.スウィング)」も短いインストで、こちらはヴィブラフォンを使ったハイテンポの曲なんですよね。
意図は分かりませんが、レコードAB面それぞれの最後は短いインストで締めくくってます。

その他、B面の方では、1曲目の「Drifters Wife(ドリフターズ・ワイフ)」はラグタイムギターとボーカルによる小曲なんでんすが、ギターが上手いんですよね。

B面4曲目「Nobody But You(ノーバディ・バット・ユー)」は、ホーンが入ってちょっとR&Bぽく、B面6曲目の「Does Your Mama Like To Reggae(ママ・レゲエ)」では、レゲエの要素を取り入れて、かっこいい仕上がりになってます。

全体を通してけだるく適度にレイドバックした雰囲気は相変わらずで、派手さは全くないですが、肩肘張らないJ.J.ケイル節が楽しめて、そこそこバラエティに富んでいる分、ちょっとだけ聴きやすいかもしれませんね(まあ、やっぱり地味ですけどね…汗)。

 

◆iTunes StoreでGrasshopper – J.J.ケイルをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.14)


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