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オーガスト/エリック・クラプトン〜かなりポップな音作りながら興味深い曲が多数収録

オーガスト/エリック・クラプトン前作「ビハインド・ザ・サン」では、それ以前と随分とサウンドが変化して、正直言うとちょっと興味が離れた所はあったのですが、新譜が出たとなるとどうしても手が出てしまいました。

何と言っても、私をこちら側の音楽に導いてくれたミュージシャン、エリック・クラプトンですから。

オーガスト」(August

1986年発表ですね。
前作に引き続き、プロデューサーにフィル・コリンズを起用していて、この時代に合ったポップな音作りは変わらず、やはり“渋い”系の音は見当たりません。

ただ、このアルバムには興味深い曲が結構有ります。
「イッツ・イン・ザ・ウェイ・ザット・ユー・ユーズ・イット」(It’s in the Way That You Use It)は、国内盤タイトルが「ザ・ギフト」となっていますが、映画「ハスラー2」の主題曲で、ロビー・ロバートソンとの共作ですね。
    
「ティアリング・アス・アパート」(Tearing Us Apart)はティナ・ターナーとのデュエットが話題になり、メディアでもよく目に耳にしました。

「バッド・インフルエンス」(Bad Influence)は、この頃人気が出てきたブルース・マン、ロバート・クレイの曲ですね。ただ、かなりさらっとやってますが。

「ホリー・マザー」(Holy Mother)は副題で「リチャード・マニュエルに捧ぐ」となっています。1986年3月4日に自殺したリチャード・マニュエルに捧げたものですが、個人的にも彼のヴォーカルは大好きなので、この曲、さすがにこのギターにはグッときますねぇ。

「ビハインド・ザ・マスク」(Behind the Mask)はなんとYMOのカバーですね。更にマイケル・ジャクソンによりメロディの追加と補作詞されたヴァージョンとのことで、元々マイケルが「スリラー」に収録するという話があったものです(昨年、マイケルのオリジナル・ヴァージョンが発表されていました)。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
前作からのこの時期の音作りが大きく変わったのを、“最近のクラプトンは…”なんて思っていたのですが、もう25年も前の話なんですね。
改めて聴いていくと、なかなか面白いアルバムではありますね。

この頃のクラプトンの活動自体は、かなり充実した時期でもあったと思います。
これで、ますます広くロック界のスターとなっていったのは間違いなかったですからね。
ただ、やっぱりちょ~っとポップだなぁ~

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
CDにはボーナス・トラックで「グランド・イリュージョン」という曲が収録されてるんですね。

◆iTunes StoreでAugust – エリック・クラプトンをチェックする。

※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.9.10)


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