Macのパソコンでアイヌ語入力できるように環境を設定して実際に入力してみる(macOS Sierraにて)

イランカラㇷ゚テ(こんにちは)。

先日、週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載中の野田サトルさんの「ゴールデンカムイ」のTVアニメ化が決定したというニュースを、当ブログでも紹介したのですが(→明治後期の北海道を舞台にした「ゴールデンカムイ」のTVアニメ化が決定したというニュース)、この漫画の中では、アイヌの食生活や生活様式などのアイヌ文化についても丁寧に描かれていて、アイヌ語も色々と出てきます。

そして、主人公のひとり、アイヌの少女の名前はアシㇼパというのですが、この名前の表記「ㇼ」は、アイヌ語独特の発音を表記する時に用いられる小書き文字で表記されています。

冒頭のイランカラㇷ゚テの「ㇷ゚」もそうですが、この小書き文字って、パソコンからでも普通に入力できるんですよね。

ということで、小書き文字を含むアイヌ語の入力方法について、ちょっと調べてみました。
ちなみに、現在の私の環境はmacOS Sierra(バージョン10.12.6)です。

アイヌ語入力をできるように設定する

以前のMacの日本語入力プログラムことえりでは、アイヌ語入力がすぐにできたようですね。

現在の環境macOS Sierra標準の日本語入力プログラムを見てみると、デフォルトではアイヌ語入力は見当たりません。

(上部メニューバーの入力メニューにアイヌ語はありません)

なので、まずはアイヌ語入力をできるように設定します。

「システム環境設定」→「キーボード」をクリックし、項目から「入力ソース」をクリックします。

左下の「+」をクリックすると、言語の一覧が出てくるので、「アイヌ語」を選択して(上の方にあります)、「追加」をクリックします。

これで入力ソースにアイヌ語が追加されました。

上部メニューバーの入力メニューを見てみると、アイヌ語が追加されています。

アイヌ語への入力の切り替えは、ここで行います。

これで、アイヌ語入力ができるようになりました。

※参考
Japanese Input Method: アイヌ語入力ソースを設定する/切り替える
Japanese Input Method: 日本語入力プログラムの概要

実際にアイヌ語を入力してみる

早速、先ほどのゴールデンカムイのアイヌの少女の名前を入力してみました。
アシㇼパ
キーは「a」「si」「r」「pa」という操作で、小さな「ㇼ」は「r」の入力だけでできましたが、単独で小さな「ㇼ」を入力するには「xri」で表示されます。

Shiftキーを押して入力することによって、「セ゚」「ツ゚」といった表記が入力できます。

基本的に入力するとカタカナで表記されますが、もちろんアイヌ語入力ですから、日本語入力と同じとはいきません。
どのキーでどう表記されるかは、やっぱり覚えないとダメですね。

こちらにアイヌ語入力一覧が掲載されていますので、参考までに。
Japanese Input Method: アイヌ語入力一覧

おわりに

前述の漫画「ゴールデンカムイ」は、明治後期の北海道を舞台にしていて、序盤は地元・小樽が舞台ということもあり、昨年(2016年)には小樽市総合博物館本館で「『ゴールデンカムイ』の中の小樽」という企画展が開催されたりもしたんですよね。

さらに、TVアニメ化が決定したということで、私も楽しみにしているのですが、こうやってその話題をブログに書く時に、アイヌ語表記も必要になってくると思い、今回ちょっと調べてみました。

ところで、小書き文字で表記されたものは、実際にはどのような発音をするのかというのも気になるところです。

残念ながら私は全然知らないのですが、実は最近、北海道新聞のニュースサイト「どうしん電子版」で「道新アイヌ語小文字発音講座」が公開されていて、その話題をこのブログでも取り上げました(→北海道新聞のニュースサイト「どうしん電子版」で「道新アイヌ語小文字発音講座」が公開されています)。

気になる方は、そのサイトで確認してみるのもいいかもしれませんね。
アイヌ語小文字発音講座:どうしん電子版(北海道新聞)