サッカーリオ五輪グループB 日本代表対スウェーデン代表 テレビ観戦記(2016.8.11)

連日、日本選手の活躍にわくリオ五輪。サッカー日本代表は、グループB最終戦のスウェーデンとの試合です。
決勝トーナメント進出のために、是非とも初勝利が欲しいですね。

サッカーリオ五輪グループB 日本代表対スウェーデン代表

キックオフ:2016年8月11日(木) 7時00分(日本時間)
試合会場:サルバドール アレナ フォンチ ノバ

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

初戦のナイジェリア戦では、守備が崩壊してまさかの5失点という敗退(4得点はしましたが)、2試合目は日本ペースながら2点のリードを許すも、粘り強く追いついての引き分け。

そして、この最終戦。グループリーグ突破には、この試合に勝っても、同時開催のナイジェリア次第という厳しい状況ではあるのですが、まずはこの試合でしっかり初勝利をあげてもらいたいですね。

とはいえ、スウェーデンにも勝てばグループリーグ突破の可能性は残っていますし、ヨーロッパ1位のチームなので、簡単な試合ではないですよね。

ちなみに、日本がこの試合に勝って、コロンビアがナイジェリアと引き分け以下だと決勝トーナメント進出が決まり、日本が引き分けだと、コロンビアの負けが前提で得失点差の争いとなります。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 中村航輔
DF 2 室屋成/DF 6 塩谷司/DF 5 植田直通/DF 15 亀川諒史
MF 18 南野拓実/MF 8 大島僚太/MF 3 遠藤航/MF 10 中島翔哉
FW 16 浅野拓磨/FW 13 興梠慎三

藤春に代わって亀川が先発ですね。
右足かかとを痛めたという浅野も先発に名を連ねました。

試合観戦記《前半》

序盤は両チームとも、あまりボールが収まらず、どっちペースともいえない立ち上がりですね。

前半5分の遠藤からの浮き球のパスに、DFの裏に抜け出した中島がフリーでボールを受けるも中へのパスを選択。これはクリアされたのですが、最初だから中島にはシュートを打ってもらいたかったですね。

前半7分頃に、同時開催のコロンビア対ナイジェリアの試合で、早くもコロンビアが先制のニュースが入りました。
う〜ん、このままでは、無条件で日本はグループリーグ敗退が決まってしまうんですが、まあ、考えてもしょうがないので、応援もこの試合に集中ですね。

徐々に、日本がボールをキープする時間が長くなってきました。
ただ、時折素早いパスワークも見せるものの、攻め手に欠いて、なかなかシュートまで持ち込めません。

後ろでパスを回すばかりで、守備を固め出したスウェーデンを崩すことができず、時間だけが経過していき、勝利が絶対欲しい日本としては、見ていてもどかしい展開です。

結局、その後も大きなチャンスは互いに生まれず、前半はこのまま0—0のスコアレスで終了。

スウェーデンは、それほど攻守にスピード感はないので、日本が積極的に仕掛ければ、十分チャンスは生まれそうなので、後半に期待したいと思います。

試合観戦記《後半》

後半に入っても、日本は攻めきれない展開が続きます。もどかしいです。

すると、手倉森監督は交代カードを切ります。
南野→MF 9 矢島慎也(後半12分)
浅野→FW 11 鈴木武蔵(後半16分)

後半18分には遠藤の惜しいヘディング・シュートもあってと、何だか得点の匂いがしてきました。

すると、後半20分、サイドの混戦から大島がドリブルで深く切れ込んでから折り返したボールに、中央に走り込んだのは交代して入った矢島。
矢島が滑り込みながら右足で合わせたボールはゴールネットを揺らしてゴーーール!!日本、待望の先制点です。

その後も後半22分の塩谷のクロスバーをたたくヘディング・シュートや、後半24分、亀川からのクロスに矢島がフリーで頭で合わせるなど、決定的なシーンを作るんですが、ゴールネットは揺らせず。

すると、後半27分頃、コロンビアが2点差にリードを広げるという速報が入ります。
う〜ん、この試合に集中とは言え、ナイジェリアに頑張ってもらわないと…

後半32分、ルーズボールの浮き球に競り勝った鈴木が折り返したボールに、植田が右足で合わせてネットを揺らすも、前の鈴木がファールの判定でゴールならず。

興梠→MF 14 井手口陽介(後半32分)

ナイジェリアの試合は気になりますが、ここはしっかり勝ちきるためにも、追加点が欲しいですが、日本は無理をせずボールを回し出したかな。さすがに疲れもあるかもしれませんね。

後半42分には、サイドの矢島からの長いパスに、中央で中島が抜け出したものの、シュートはDFにブロックされて得点ならず。

それでも、最後までしっかりボールを動かしながら日本ペースで試合を運び、このまま試合は1—0で終了。
日本、3試合目にして、リオ五輪初勝利をあげました。

しかし、もう一試合のナイジェリアとコロンビアの試合は、結局、2—0でコロンビアが勝利し、残念ながら日本のグループリーグ突破はなりませんでした。残念。

おわりに

日本は初勝利をあげることができましたが、コロンビアがナイジェリアに勝ったため、日本代表のグループリーグ敗退が決まってしまいました。まあ、ナイジェリアは、すでにグループリーグ1位通過を決めていて、無理をする必要もなかったですからね。

結局、日本は1勝1分1敗勝ち点4のグループB3位という結果でしたが、今日の試合に関しては、スウェーデンには攻撃はほとんど何もさせず、日本代表は本当にいい試合をしました。

3試合戦って、試合を重ねるごとにいいサッカーを見せてくれましたが、終わってみれば、やはりナイジェリアとの初戦が全てでしたね。今日の試合運びが、なぜ初戦にできなかったのか、悔やまれますが、それがやっぱり、初戦の難しさなんでしょうかね。

初戦が大事というのは、言うまでもなくみんな分かっていたのですが、あまりにも守備がひどかった。そう考えると、チームに、そしてプレーに落ち着きを与え、さらに守備ラインを統率できる選手がいなかったかな。

遠藤は頑張ってましたが、塩谷、藤春のOA枠の2人が、残念ながらチームの守備に落ち着きをもたらすようなプレーができませんでしたね。OA枠の選手としては、もう少し、国際経験のあるDFが欲しかった、というのは、誰もが感じたことかもしれません。

攻撃陣に関しては、クオリティの高いプレーを見せてくれたのではないでしょうか。個人的には、大島と中島がのびのびプレーしていたように見えました。

浅野は最後の試合こそ、見せ場はありませんでしたが、前の2試合でレベルの高さも見せてくれました。アーセナルに移籍後どのような出場機会が得られるか分かりませんが、さらにレベルを上げて、今後はA代表での活躍にも期待したいですね。

ということで、日本代表のサッカーリオ五輪は終わってしまいましたね。

アジア地区の予選当初には、五輪出場も危ぶまれていた世代ですが、最終予選を優勝で飾り、徐々に逞しさを増しいていったこの世代の選手たちの、今後はA代表での活躍に期待したいですね。

さて、あとはサッカーリオ五輪の決勝トーナメントを純粋に楽しみたいと思います。

※参考:テキスト速報 – 男子1次予選グループB 日本 vs スウェーデン – リオオリンピック特集 – Yahoo! JAPAN

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