サッカーリオ五輪グループB 日本代表対コロンビア代表 テレビ観戦記(2016.8.8)

サッカーリオ五輪、初戦のナイジェリア戦では、まさかの5失点で敗れた日本代表。
グループリーグ突破のためにも勝利が欲しい、中2日で迎えたグループB第2戦、コロンビアとの試合です。

サッカーリオ五輪グループB 日本代表対コロンビア代表

キックオフ:2016年8月8日(月) 10時00分(日本時間)
試合会場:ブラジル・マナウス アレナ アマゾニア

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

というか、負けるとグループリーグ敗退が決まってしまうので、それこそ負けられない戦いです。

初戦は守備が崩壊してしまったので、守備の立て直しが急務ですが、短期間でどこまで修正できたか。

各人のパスや判断のミスが目立った初戦でしたが、それ以前の球際の弱さというか、集中力の欠如なんかも目立ちましたので、まずは集中して気持ちを見せてもらいたいですね。

攻撃陣は、初戦で4点とっているので、いい感触をもっているのではないでしょうかね。となると、やっぱりまずはしっかり守ることからですよね。特にこのチームは。

コロンビアはスウェーデンとの第1戦を、2-2で引き分けているので、間違いなくこの日本戦は勝ちにきますよね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 中村航輔
DF 2 室屋成/DF 6 塩谷司/DF 5 植田直通/DF 4 藤春広輝
MF 9 矢島慎也/MF 3 遠藤航/MF 14 井手口陽介/MF 10 中島翔哉
FW 16 浅野拓磨/FW 13 興梠慎三

いつもの4−4−2に戻して、ナイジェリア戦から4人代わってますね。GK 中村航輔、MF井手口陽介、矢島慎也、FW 浅野拓磨が先発です。

GKは中村ですが、櫛引は、ちょっと初戦は安定してませんでしたからね。
DFラインは変更なし。初戦の悔しさをはらしてもらいたいです。

コロンビアの注目は、オーバーエイジ枠10番グティエレスかな。

試合観戦記《前半》

初戦は早い時間から失点して、バタバタしてしまったのですが、この試合は立ち上がりから、攻守に集中しているようです。

最初のビッグ・チャンスは前半11分の日本、右サイドの室屋のクロスを興梠が胸で落とし、矢島が左足で放ったシュートはGKがファインセーブ。詰めた浅野はオフサイドでしたが、これは惜しかった。

前半18分には、コロンビアのパボンの強烈なシュートがありましたが、これがGK中村がしっかり弾きます。

一進一退の試合展開が続きますが、守備は集中していて、コロンビアにさほど決定的なシーンを作らせていません。ボールへの寄せも早く、プレスも厳しく、集中しているようです。

そういった点から、日本ペースとも言えるので、先制点が欲しいですね、チャンスは作ってるんですよね。

前半34分には、コーナーキックの流れから、左サイドの興梠が上げたクロスを藤春がフリーで頭で合わせるものの、これがゴール右に。これはもったいなかった。 

結局、前半はこのまま0—0で終了です。

前半は、日本ペースと言ってもいい感じでした。
両サイドは、スピードでもコンビネーションでも十分振り切れるので、チャンスがありますね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなし。

後半立ち上がりの後半1分、高い位置で相手の横パスをカットした浅野が、そのまま持ち込み放ったシュートは、惜しくもクロスバー直撃。GKが触ったようですね。

後半3分にも、パスに抜け出しか浅野のシュートからの連続攻撃があって、後半もいい入りの日本です。

しかし、チャンスを生かしたのはコロンビアでした。
後半14分、ペナルティ・エリア周辺でじっくりボールを回され、井手口がボールを奪いにいってかわされます。
すると、一瞬スペースの開いた中央をワンツーで突破され、グティエレスが放ったシュートは、ブロックに入った植田の足に当たり、ゴールネットを揺らしてコロンビアが先制です。う〜ん、やられましたね。

後半17分に2人選手交代ですね。南野、大島を入れて、点を取りにいきます。
矢島→FW 18 南野拓実
井手口陽介→MF 8 大島僚太

後半20分には、前がかりのところでカウンターを受け、左サイドから放たれたシュートは、中村がはじき出したものの、そのこぼれ球を処理しようと藤春が出した足に当たったボールは、そのままゴールラインを割って、オウンゴールとなってしまい、これで0—2とリードを広げられます。

このオウンゴールは、藤春がクリアかトラップか一瞬迷って動きが中途半端になってしまった感じで、見たところ判断ミスですね。もったいない。それに、ちょっと全体的に、点が欲しくて焦って前がかりになっていたかな。

厳しい展開になった日本ですが、このチームは粘り強いです。
追加点を奪われたすぐ後の後半22分、中央でボールを持った大島が、南野へ縦パスを通し、南野がゴール前の浅野へつなぐと、受けた浅野が素早く左足を振り抜いたボールが、ゴールネットを揺らしてゴール!日本、1—2と1点を返します。

押せ押せの日本は、後半29分、ペナルティエリア手前、ほぼ中央で中島がボールを持つと、そこから冷静に放ったミドルシュートは、相手GKの上を越えて、クロスバーに当たりながらゴール!日本、2—2と追いつきました!

中島のミドルは、何だかよく見るような気がしますが、狙い澄ましたシュートは見事でしたね。相手GKの位置がしっかり見えていたのかな。

藤春→DF 15 亀川諒史(後半35分)

このまま一気に逆転と行きたいところだったのですが、日本の流れはここで落ち着いてしまいました。
その後も、逆転のチャンスは十分あったのですが、さすがの日本も疲れが見えて、足も止まったかな。

結局、試合はこのまま2—2で終了。

日本代表の2戦目は引き分けで、かろうじて決勝トーナメント進出の可能性は残りました。

おわりに

勝利が欲しい日本でしたが、引き分けに終わりましたね。

先に失点、さらに追加点を奪われ、また、がっくりきそうな感じでしたが、2点差をよく追いつきましたね。そういうところは、このチームらしく、諦めずに粘り強い試合をしてくれました。

初戦、大崩れした守備は、ボランチ含めて集中していましたし、プレーもはっきりしていたので、2失点はしたものの随分と修正されていたのではないでしょうか。

選手では、浅野のスピードはやっぱり魅力的ですね。十分、世界に通用しそうです。けど、決定力はもっと伸ばしてもらいたいですね。とはいえ、2戦連発は見事でした。

藤春はO.Gをしていしまい、初戦からミスも目立ちましたが、う〜ん、交代した亀川は攻守、状況判断ともに、今後使うにはちょっと心もとないでしょうか。初戦に迷いの見えた室屋は、なんか吹っ切れた感じです。

さて、初戦で日本を敗ったナイジェリアは、スウェーデンに1—0と勝利し、2連勝で決勝トーナメント進出を決めました。

グループリーグ最終節の11日(日本時間)は、日本はスウェーデンとの対戦で、日本が勝って、もう一方のコロンビアがナイジェリアと引き分け以下だと決勝トーナメント進出が決まり、日本は引き分けだと、コロンビアの負けが前提で得失点差の争いとなりますね。

ナイジェリア次第というのもあるのですが、まずはスウェーデンとの試合をしっかり勝って、吉報を待ちましょう。

※参考:テキスト速報 – 男子1次予選グループB 日本 vs コロンビア – リオオリンピック特集 – Yahoo! JAPAN

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