【U-19】日本代表はU-20W杯の出場権を獲得し、初優勝という最高の結果で大会を終える〜AFC U-19選手権2016 バーレーン

※画像はサイトAFC U-19選手権バーレーン2016 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会のスクリーンショットより。

先日まで開催していた、U-19によるアジアの大会「AFC U-19選手権2016 バーレーン」にて、日本代表は大会初優勝を飾りました。

グループステージを2勝1分の首位で通過し、決勝トーナメント1回戦となる準々決勝に勝利して、まずは最大の目標でもある2017年に韓国で開催されるU-20W杯の出場権を獲得。さらにその勢いで、決勝でサウジアラビアとのPK戦を制して、アジアの頂点に立ちました。

NHK BSの再放送で、大会全試合を見ることができたのですが、もちろん応援はしていたものの、正直、優勝までするとは思っていませんでした。どうもすいません。

今大会のU-19日本代表の対戦成績は、次のようになってます。
○3-0 イエメン(グループリーグ)
△0-0 イラン(グループリーグ)
○3-0 カタール(グループリーグ)…2勝1分でグループリーグ首位通過
○4-0 タジキスタン(準々決勝)
○3-0 ベトナム(準決勝)
○0-0(PK5-3) サウジアラビア(決勝)…大会初優勝

グループリーグは2勝1分で、イエメンとカタールにはしっかり勝ちきってますが、2試合目のスコアレスのイラン戦では、攻撃が噛み合わない、なんとももどかしい試合展開でした。

それでも、結果首位通過というのは、大きかったですよね。
準々決勝となる決勝トーナメント初戦の対戦相手のタジキスタンは、初の決勝トーナメント進出ということで、結局、組み合わせに恵まれることにもなりました。

で、準々決勝のタジキスタンに勝利して、今大会最大の目標であった、5大会ぶりのU-20W杯出場権獲得となりました。

この年代は、2020年東京五輪を23歳以下で迎える年代なんですが、U-20W杯出場権獲得は世界を知る上でも大きいですよね。というか、ここずっと出場できなかったというのは、あまりにも状況的にまずかったですからね。

そして、準決勝のベトナム戦は、メンバーを大きく替えて、どうなるかと思われましたが、早い時間でセットプレーから2点とれたのは大きくて、ここまで快進撃を続けてきたベトナムでしたが、その勢いを止めることができ、試合全体を通して日本が支配してました。

とはいえ、試合内容は、日本はパスや連携でミスが多かく、致命的なミスには繋がらなかったものの、内容的にはもの足りなかったかな。ただ、メンバーを代えてこの結果ですから、決勝に向けて十分だったかも。

そして、サウジアラビアとの決勝です。
立ち上がりから、サウジアラビアの圧力が強く、次々と攻撃にさらされ、やっぱり、これまでの対戦相手とは一味も二味も違い、サウジアラビアの攻撃力は脅威でした。

それでも、ここまで無失点できた守備は、危ないシーンはあったもののこの試合も踏ん張りました。
結局、試合はPK戦を5-3と日本が制し、優勝を飾った訳ですが、試合全体としては、サウジアラビアのほうが押していたんですよね。

それでも、優勝という結果は素晴らしいです。
結局、大会通して失点0。J1柏レイソルで試合に出ているCBの中山を中心に、守備が安定していたのが大きかったですね。

ただ、決勝のサウジアラビア以外のチームで、さほど脅威を感じるチームがなかったのは、対戦相手に恵まれたのか、アジアのレベルが停滞しているのか。

そして、日本代表のチーム全体としての上手さ、力強さというのは、あまり感じられなかったのも正直なところです。
19歳ならば、サッカー界ならすでにA代表で活躍する選手がいてもおかしくない年齢ですが、J1などで活躍している選手もまだまだ少ないですよね。

今大会を見る限り、世界の壁はまだまだ高そうですが、それでもチームとして優勝という結果を勝ち取ったのは見事です。ちなみに、U-19の大会40回目の開催での初のアジア制覇ですから。

選手たちには、このあと各チームでレギュラー獲得を目指し、そして、U-20W杯で世界を体感して、大きな経験をして、劇的な成長を見せてもらいたいものです。

ということで、U-19日本代表、5大会ぶりのU-20W杯出場嫌獲得、そして優勝おめでとうございます。

※参考ニュース
AFC U-19選手権バーレーン2016 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会
PK戦でサウジ撃破!U-19日本代表が7回目のファイナル挑戦で悲願の初優勝!! | ゲキサカ[講談社]
U-19日本代表が全6試合無失点でアジア制覇!サウジ監督「日本は今大会で最強の守備だった」 | ゲキサカ[講談社]

※MF堂安律(G大阪)が、バーレーン大会のMVPを獲得しました。

※後日、日本サッカー協会は、内山篤U-19日本代表監督を、U-20W杯韓国大会まで続投させる方針を確認したという報道がありました(参照:アジア制したU19内山監督、U20W杯も指揮 : スポーツ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE))。

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