サッカーリオ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権カタール2016) 準々決勝 日本代表対イラン代表 テレビ観戦記(2016.1.22)

サッカーリオ五輪アジア最終予選はいよいよ準々決勝。対戦相手はイラン代表です。
負ければ、その瞬間に五輪出場の可能性が消えるという、まさに絶対負けられない試合です。

サッカーリオ五輪アジア最終予選準々決勝 日本代表対イラン代表

キックオフ:2016年1月22日(金) 22時30分
試合会場:アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

リオ五輪出場権は3位以上に与えられるので、まずはこの準々決勝に勝たなくてはいけません。

つまり、この試合に負けると、その時点で五輪出場が消滅するという、一発勝負。何ともしびれる大一番です。

グループステージは3連勝で決勝トーナメントに勝ち上がってきた日本代表は、前の試合から中2日ながら、総力戦で勢いをもってのぞんでもらいたいですね。

あまりいい情報ではないですが、この世代は2012年のU19アジア選手権、2014年1月のU22のアジア選手権、同年9月のアジア大会でいずれも準々決勝で敗退してるんですが、この大一番で、それまでの悔しさをはらしてもらいたいですね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK:櫛引政敏(鹿島)
DF:室屋成(明治大)、岩波拓也(神戸)、植田直通(鹿島)、亀川諒史(福岡)
MF:矢島慎也(岡山)、遠藤航(浦和)、原川力(川崎)、中島翔哉(FC東京)
FW:久保裕也(ヤングボーイズ)、オナイウ阿道(千葉)

システムは4-4-2ですね。
FW鈴木武蔵は負傷しているようです。
南野、浅野はベンチスタートですが、交代出場のチャンスがあれば期待したいですね。

試合観戦記《前半》

序盤からイランの圧力が強くて、押し込まれるシーンが見られて、ハラハラしますね。
イランはフィジカルも強く、スピードもあって、DFの裏を狙って縦にどんどんボールを蹴ってきます。

日本も序盤に立て続けにCKのチャンスはあったのですが、生かすことはできず、その後は、なかなかゴール前までは攻撃の形が作れません。どうもパスの精度が低いですね。

時間とともに、イランもそれほど前に出てこなくなり、日本も落ち着いてきたのか、ボールを保持できるようになってきたのですが、こうなるとカウンターにも注意したいですね。

イランはロングボールを送り、そのこぼれ球を狙ってるところもあるので、そのケアが大切ですね。
前半37分には、ペナルティエリア内で植田がロングボールからのルーズボールを空振りし、シュートを打たれるシーンがありました。

前半最後には、岩波がエリアのすぐ外で、相手選手に身体を当ててFKを取られるシーンがありました。事なきを得たのですが、不用意なファールだったので、要注意ですね。

結局、前半はこのまま0—0で折り返します。
前半はお互いに決定的と言えるシーンはなく、なんともジリジリする展開でした。

日本では、FW久保の動きがいいですね。
相手選手では、10番のモタハリが常に裏やこぼれ球を狙っている感じで怖い選手ですね。

試合観戦記《後半》

後半が始まっても、大きな動きがなかった中、後半12分にイランのアーリークロスに頭で合わされ、クロスバーに助けられるというシーンがあり、イランにボールを保持されるようになってきて、攻め込まれるシーンが増えてきました。

日本はボールを持ってもパスが繋がらず、攻撃の形がつくれないですね。つまり、日本のプレスは甘く、イランのプレスは厳しい。日本は動きも悪くなってきているようで、心配です。

左サイドの中島は個人的に注目してる選手ですが、この試合に関しては、ボールを持ってもことごどくつぶされているので、左サイドが機能してないんですよね。

イランに押され気味の試合展開の中、日本最初の選手交代です。
後半37分、久保→浅野拓磨
浅野のスピードをこの時間に生かしてもらいたいですね。
後半43分、矢島→豊川雄太

選手交代とともに、やや日本も盛り返したものの、両チームとも決め手に欠き、後半も得点なく、0—0のまま試合は延長戦へと突入です。

さすがに両チームとも疲れがあるでしょうが、日本代表にはもう一踏ん張りしてもらいたいですね。そして、やっぱり交代選手の浅野と豊川に期待ですね。

試合観戦記《延長前半》

延長に入って、日本のサイドからの攻撃にいいリズムが出てきました。イランのプレスが甘くなってきたでしょうか。

すると延長前半6分、右サイドの室屋からの早いクロスに、途中交代の豊川が頭で合わせて、ゴーーーール!!!
ついに、ついに、ついに、日本先制です!

いや〜、室屋のクロスも素晴らしかったですし、豊川も見事なヘディングシュートでした。

さすがにイランも先制されて攻勢をかけてきました。

ゴールまで攻め込まれるシーンも見られ、延長前半のアディショナルタイムには、イランの決定的なシーンをGK櫛引が見事なセーブで防ぎ、これは本当に櫛引のビッグセーブでした。

延長前半は1—0で終了し、すぐに延長後半に入ります。

試合観戦記《延長後半》

1点で逃げ切るには、あまりにドキドキするので、何とか追加点を取ってもらいたいですね。

イランが見るからに足が止まりましたね。

すると延長後半4分、ここまでほとんど見せ場がなく、押さえ込まれていた中島が、左サイドのペナルティエリアの外から狙いすまして放ったミドルシュートが、相手GKの頭上を越えて見事にゴールネットを揺らす、スーパーゴーーーーール!

日本、貴重な追加点で2—0としました。

さらに中島は、そのすぐ後の延長後半5分、今度はドリブルで持ち込み、先ほどと同じく左サイドのペナルティエリア付近から、今度はズドンと放ったシュートがゴールネットを揺らしでゴーール!

これまた中島のスーパーゴールで、試合をほぼ決める3点目です。

いや〜、中島はそれまではなかなかフリーでボールを持てなかったんですが、延長に入ってフリーになってましたね。これは相手選手がマークにつけきれてないんでしょうね。

延長後半8分、遠藤→大島僚太 イエローをもらってる遠藤を代えましたね。

最後にゴール前でつながれ、打たれたシュートがクロスバーに救われるシーンもあったので、集中して試合を終わらせてもらいたいです。

とはいえ、試合はこのまま3—0で終了。

日本、苦しみながらも見事に勝利を収めて、準決勝進出です。

おわりに

いや〜、90分で勝敗がつかずに、延長戦に入る展開はしびれました。
延長に入るまでは、どちらかというとイランのペースでしたからね。

先制点となる豊川のヘディングは見事でしたね。
そして、90分間は押さえ込まれていた中島が、延長で魅せてくれました。凄いシュートでした。

この世代の鬼門でもあった準々決勝を、この大事な試合で突破することができました。

グループステージで選手を入れ替えながら臨んでいたので、ここに来て選手たちのコンディションが良さそうなのは、この後も期待が持てます。

26日の準決勝は、イラクとUAEの勝者との対戦。
リオ五輪出場権まであとひとつです!

※参考
<サッカーU23>負ければ五輪逃すイラン戦 スタメン発表 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
AFC U-23選手権・準々決勝 日本vs.イラン(アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム) | サッカー | 実況 | スポーツナビ

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