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Juke Joint Jump/エルヴィン・ビショップ〜南部の香りが漂う心地の良い素朴さながらより陽気にファンキーでポップな曲も聴かれるアルバム

Juke Joint Jump/エルヴィン・ビショップ

良い意味で、なんとなくあか抜けない感じが、何とも親近感がわく、そんなイメージを勝手に抱きつつ、そのギターや曲に惹きつけられる、エルヴィン・ビショップ。今回のアルバムは、こちらです。

Juke Joint Jump

1975年発表で、中古の輸入盤を手にしました。
〜グループや〜バンド名義も含めて、ソロになってから5枚目のアルバムで、前作「Let It Flow」から、レーベルが南部のキャプリコーンですね。

基本にある、ブルージーでソウルフルなサウンド、そして、ギターの相変わらずのご機嫌さは変わりませんが、泥臭さやどっぷりとしたブルースという感じではありません(どうしても、バターフィールド・ブルース・バンドの頃のイメージと比べてしまいます)。

アルバムは、1曲目のタイトル曲「Juke Joint Jump」から、歯切れのいいギターとリズムがまずはいいですね。とても印象的です。

A面3曲目「Rollin’ Home」の、会話のように何やらやりとりしながら進むラフな曲も、何ともこの人らしいです。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
前作の肩の力の抜けた、南部色の強いサウンドを引き継ぎつつも、このアルバムでは、より陽気にファンキーに、そして、曲によってはかなりポップ路線も聴かれます。

B面1曲目の「Sure Feels Good」なんかがその路線で、実はこういうポップな曲も結構得意とするところなんですね。

ちなみに、このアルバムでは、B面4曲目のジョン・リー・フッカーの「Crawling King Snake」以外は、共作1曲を含め、全て自作ですね。

収録されている曲調自体は、結構バラエティに富んでいる、とも言えるのですが、結局、ファンキーな曲もポップな曲も、何と言いますか、この人の歌とギターとノリによって、心地の良い素朴さが漂い、何とも人懐っこい感じがしてきます。

それが、エルヴィン・ビショップの味わいになってるような気がしますし、実際、そこらへんに惹かれるんでしょうね。

ところで、ちょっと目にしたのですが、今年(2012年)のフジロック・フェスティバルにエルヴィン・ビショップが来日してたんですよね。
しかも単独ライブもあったとか。
あ〜、北海道には来ないよな〜

 
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。このアルバムと、次に出された「Struttin’ My Stuff」を一緒にしたCDがあるんですね(勉強不足ですいません)。

◆iTunes Storeでエルヴィン・ビショップをチェックする。

※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.4.18)


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