そろそろこのブログでも、バターフィールド・ブルース・バンドのギタリストという説明は不要かもしれないですね。
エルヴィン・ビショップで、今回のアルバムはこちら。
「Let It Flow」
(レット・イット・フロー)
1974年発表。ソロとしては4作目になるのですが、このアルバムから、~グループや~バンドではなくて、エルヴィン・ビショップ個人名義のアルバムになってますね。
これまでは、どちらかというと、ブルースをルーツにしながらもソウル色が強いサウンドだったのですが、このアルバムでは同じくブルースをベースにしつつも、レイドバックした、南部色の強いサウンドを聴かせてくれています。
何と言っても、このアルバムからレーベルがキャプリコーンに移ってますからね。
ゲストにはさすがにキャプリコーン、ディッキー・ベッツ、マーシャル・タッカー・バンドのトイ・コールドウェル、そしてチャーリー・ダニエルズといった、サザン・ロックの強者が参加してます。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。とにかく、このアルバムは、肩の力が抜けていて、いかにも自然体といった感じのサウンドが心地良いです。
なにより、本人が気持ち良さそうに演奏し歌っているのが伝わってきます。
アルバム1曲目の「Sunshine Special」からまさにそんな感じ。
A面2曲目の「Ground Hog」も小気味良いギターのリフに続いてスライドが入ってきて、ノリの良い演奏を聴かせてくれます。
A面最後の「Travelin’ Shoes」は軽快で楽しい曲で、スライド・ギターも入り、たぶんディッキー・ベッツとによるツイン・ギターは、一瞬オールマンも思わせる爽快さで、カントリーっぽさも漂わせて最高ですね。
A面は全体的にブルース・ベースでかなりノリの良いファンキーな仕上がりで、聴いていてスカットして、カッコいいですね。
B面は更にレイドバックしていて、カントリー色も強く、よりリラックスしたサウンドが展開されてます。
B面1曲目のアルバム・タイトル曲の「Let It Flow」はポップなソウルといった感じもするのですが、その他の曲も含めて、エルヴィン・ビショップのボーカルが入ると、一気に彼の世界ですね。
B面3曲目の「Fishin’」は、フィドルなんかもフューチャーされていて、何ともリラックスし過ぎのお気楽な感じで、楽しいですね(笑)
後ろで聴こえているのはウォッシュボードかな?
そういえば、アルバム・ジャケットも良いですよね。内容を表してますね。
個人的には、このアルバムはサウンド的にも転機になっているように思っていて、この頃のエルヴィン・ビショップが特に好きなんですよね。
◆iTunes Storeでエルヴィン・ビショップをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.30)