バターフィールド・ブルース・バンド脱退後、自身のバンドを結成してソロ活動を始めたエルヴィン・ビショップですが、バターフィールド・ブルース・バンドを聴いた時から、そのギターは気になっていたので、ソロ・アルバムもさかのぼってですが手にしました。今回は、こちら。
「Feel It!」
1970年発表のエルヴィン・ビショップ・グループ名義のソロ転向後、2枚目のアルバムですね。
前作のデビュー・アルバム「エルヴィン・ビショップ・グループ」と同じくフィルモア・レーベルからですが、中古の輸入盤を手にしたので、詳細については残念ながら分からないです。
音的にはかなりソウルフルというかファンキーで、時にポップな音作りですね。
他の男性/女性メンバーがヴォーカルをとっているのと、ゲストでポインター・シスターズの名前があるので、R&Bっぽかったり、ソウルフルなのはそのせいもあるのでしょうかね。
個人的には、エルヴィン・ビショップのちょっととぼけたようなヴォーカルは嫌いではないのですが、このアルバムでヴォーカルをとっているのは1曲(デュエットで)のみですね。
その曲「So Fine」は、なかなか楽しい仕上がりになっています。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。他にもゲストで、サンタナ(バンド)からコンガとティンバレスで、マイク・カラベロとチェピート・エレアスが参加しています。
パーカッションを充実させている通り、バンドとしての勢いやノリを重視しているようで、エルヴィン・ビショップのギターが前面に出てくることは少ないですね。
もうちょっと、ギターを聴きたい気はしますが、本人はあくまでバンドとしての音作りを念頭に置いている感じでしょうか。
それでも、所々で聴かれるギターとラフなスライドは、相変わらず勢いがあって楽しいです。
ただ、ブルース色はほとんど感じられません。
唯一、アルバム最後にアルバート・キングの名曲「As The Years Go Passing By」を演奏していますが、元々この曲もそんなにブルース感は強くないですからね。
この後もエルヴィン・ビショップはコンスタントにアルバムを発表して、比較的ポップな路線でヒット曲も出すようになりますが、そこら辺の続きはまた今度ということで。
◆iTunes Storeでエルヴィン・ビショップをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.9)