最初にバターフィールド・ブルース・バンドで聴いて、もちろんマイク・ブルームフィールドのギターに注目していたのですが、何だか、主にサイド・ギターを受け持ち、時にガツンとストレートに迫る、エルヴィン・ビショップのギターもかなり気になっていたんですよね。
これまでこのブログで、エルヴィン・ビショップの初期のアルバムは、デビュー・アルバムと2枚目が登場してますので、次はこちらのアルバムです。
「Rock My Soul」
1972年発表のソロ(エルヴィン・ビショップ・バンド名義ですが)3作目ですね。
これまでの名義が、~グループだったのが、~バンドに変わってますね。
それまでのエルヴィン・ビショップ・グループの2枚もそうでしたが、バターフィールド・ブルース・バンド脱退後はブルース色はさほど強くなく、というか薄れていて、R&Bっぽかったり、ソウルフルでポップな方向になってたんですよね。
で、このアルバムですが、ブルース色はやはり薄い、というかほとんどありません。
このアルバムの特徴でもあるのが、エルヴィン・ビショップと共同プロデュースで、デラニー・ブラムレットが参加していることで、そのせいか、アルバムには南部のスワンプ系の香りもしてきますね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。前作では確か1曲しかとっていなかったエルヴィン・ビショップのヴォーカルも、このアルバムでは数曲で、あのちょっと頼りなさげで、楽しげな歌声を聴かせてくれています。
ヴォーカルと言えば、前作「Feel It!」にも参加している女性黒人歌手、ジョー・ベイカーの力強いソウルフルな歌声が、大きくフューチャーされてますね。
ちなみに、デラニー&ボニー共に録音にも参加してます。
アルバムの内容としては、1曲目のアルバム・タイトルにもなっている「Rock My Soul」は、ホーンも効果的でソウルフルでロックな仕上がりですね。
A面4曲目の「Don’t Mind If I Do」やB面1曲目の「Have A Good Time」なんかは、エルヴィン・ビショップのヴォーカルがご機嫌で、スワンプ系の楽しげなサウンドです。
A面最後のミディアム・ナンバーの「Last Mile」の、エルヴィン・ビショップとデラニー・ブラムレットによるスライド・ギターが味わい深くていいですね~。こういう曲、好きです。
アルバム最後の「Stomp」は、いかにもエルヴィン・ビショップらしい、ブルース・フレーバー溢れるスライド・ギターがたっぷりのインストで賑やかに締めくくってます。
共作の1作を含めて、全て自身による作品なんですよね。
このあたり、ソングライターとしての才能も見せてますよね。
このアルバム、派手なアルバムではないですが、結構気に入ってます。
ところで、すっかり年もあけてしまいましたが、皆様、今年もよろしくお願いいたします。
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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.1.29)