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Texas Tornado/ザ・サー・ダグラス・バンド〜ダグ・サームの音楽との出会いはこのアルバム【CD】

Texas Tornado/ザ・サー・ダグラス・バンド前回投稿のCDの話で触れたのですが(→【雑記】LPからCDの時代へと移り変わった頃の思い出話 )、この人もCDで初めて耳にしてハマってしまったミュージシャンの一人です。ダグ・サーム

詳しい時期は忘れてしまいましたが、テックス・メックスというジャンルが気になって手を出したのが、今回のCDです(確か1990年あたりかな?)。

ということで、ブログのカテゴリータイトルのアナログレコード回顧録とは違って、手にしたCDについてなのですが、ダグ・サームを初めて聴いた思い出のCDなので、まずはこれを紹介しないと始まらないんです。

テキサス・トルネエイド」(←アルバム表記の通りです)
Texas Tornado

オリジナルは1973年発表。ザ・サー・ダグラス・バンド(The Sir Douglas Band)名義となってます。

ダグ・サームはキング・オブ・テックス・メックスなんて呼ばれたりもしますが、このCDを聴くまでは名前を全く知りませんでした。縁がなかったんでしょうね。

ダグ・サームはテキサス州サンアントニオ生まれ。本名がダグラス・ウェイン・サーム(Douglas Wayne Sahm)で、日本の表記では、ダグ・サムとかダグ・ザームなどとも呼ばれるようですね。
子供の頃から多才で音楽の天才だったようです(その話は、長くなるのでまた別の機会にでも)。

テックスメックスという音楽自体、それほど詳しくはないのですが、テキサス流のメキシコ音楽というか、メキシコとテキサスの音楽の融合というか…
カントリー、ブルース、R&B、更にドイツ系のポルカのリズムも聴かれたりして、加えてメキシコの音楽となると複雑で良く分からないのが正直な所です。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
で、今回のアルバムについてですが、曲調が1曲目~5曲目と6曲目~11曲目で結構違うのですが、これはアナログ盤のA面とB面とで構成を変えているんですね。

A面にあたる1曲目~5曲目はジャズやブルースのテイストを取り込んで、ダグ・サーム風に料理している感じでしょうか。豊潤な音楽を聴かせてくれます。

1曲目の「San Francisco FM Blues」からホーンもグイグイと効果的で、これがいきなりきます。
2曲目の「Someday」のような、ノスタルジック漂う、いかにもというようなムードたっぷりの曲であっても、この人がやると、さりげなくてカッコいいんですよね。

対して、B面にあたる6曲目~11曲目は、テックス・メックスの本領発揮と言った感じで、アコーディオン、フィドル、オルガンにホーンと賑やかな感じが良いですね。

6曲目の「Texas Tornado」の陽気さがとにかく印象的で、この時期にハマってしまいました。
8曲目「Chicano」でのアコーディオンはこれぞ、と言う感じで雰囲気満点ですね。

このアルバムで、テックス・メックス・アコーディオンの巨匠、フラコ・ヒメネスの名前も知ることができました。その他、ドクター・ジョンやデヴィッド・ブロムバーグが参加してます。

ダグ・サームのちょっとルーズだけど、迫力満点のヴォーカルに、何とも気の利いたご機嫌なギター。
ラフでワイルド、時にチープだったりする(笑)そのサウンド。
このCDを聴いて以降、ダグ・サームのこのサウンドに惹かれてしまい、Sir Douglas Quintet等の関連のアルバムを探すことになるんですが、CDもLPもなかなか見つからなくて、探しました~(笑)

ということで、まずはダグ・サームの初めて手にしたCDについてでしたが、話の流れですから、次回はちょっとダグ・サームのアナログレコードを。

◆iTunes StoreでTexas Tornado – The Sir Douglas Bandをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.25)


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