今回登場するのは、サイケ色の濃い前作アルバム「Sir Douglas Quintet+2=(Honkey Blues)」に続き、同じくサンフランシスコでリリースされたアルバムです。
ただ、これもすぐには手に入らなかったんですよね。
「Mendocino」
1969年発表で、サー・ダグラス・クインテット(Sir Douglas Quintet)名義での3枚目ですね。
輸入盤の中古を手にしました。日本語では「メンドシーノ」でしょうか。
そのタイトル曲の「Mendocino」がヒットしたようですね。
アルバムを聴いてみると、当時のサイケの香りも残しながらも、カントリーっぽさ、ポップな曲調、もちろんテックス・メックス色と、何ともこの雑多な感じがダグ流なんでしょうね。
ラフでワイルドで、この独特のグルーヴ感はたまりませんよ。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。1曲目のヒットしたタイトル曲「Mendocino」が何と言っても、キャッチーで印象的です。
オルガンがいいですね~
そういえば、テキサスに残り前作では参加していなかった、盟友オージー・メイヤーズがサンフランシスコに来て再びメンバーに加わっています。
ダグのヴォーカルがグッとくる、A面4曲目の「At The Crossroads」とか、フィドルも入るB面4曲目「Texas Me」のような曲がやっぱり聴き所ではないでしょうかね。
B面3曲目の「She’s About A Mover」は初の全米ヒットとなった曲とのことで、1作目のアルバムに収録されていた曲ですが、何故かこのアルバムにも収録されてます。イギリスのビート・バンド的な、なかなかカッコいい曲ですね。
ちなみにテキサス出身で“テキサス音楽伝道者”とか“キング・オブ・テックス・メックス”なんて呼ばれたりするわりに、ダグ・サームについての情報は、ほとんど目にすることがなかったんですよね。
その中でのレコード探しはなかなか大変で、滅多に見つけることができなくて、とりあえずその名前を目にしたら、内容が分からずも速攻手にしていました。
テックス・メックス界の超大物、フラコ・ヒメネス、フレディ・フェンダー、ダグ・サーム、オージー・メイヤーズという四天王によるバンド、テキサス・トーネイドス。こちらもとても気になりますが、こちらはCDで所有してるので、もし機会があればそのうちに紹介したいと思ってます。
とりあえず、何回かで続けてきたダグ・サーム関連はここで一旦終了しますね。
◆iTunes StoreでSir Douglas Quintetをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.28)