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テイク・イット・バック・トゥ・テキサス/マーク・ベノ〜地味ながらブギーもカッコいい、肩に力が入らないブルース・フィーリング溢れるアルバム【CD】

テイク・イット・バック・トゥ・テキサス/マーク・ベノ前回までのダグ・サームの時もそうだったのですが(Texas Tornado/ザ・サー・ダグラス・バンド〜ダグ・サームの音楽との出会いはこのアルバム【CD】)、今回のマーク・ベノも初めて耳にしたのはCDだったんです。

って、何のことか分からないですよね。
ざっくり言うと、アナログ・レコードの時代には聴いたことがことがなくて、CDで初めて聴いて気に入ってしまい、さかのぼって過去のアルバムを聴き出したミュージシャンのお話です。

ダグ・サームの時と同じような感じですが、“テキサス”という単語が入っているタイトルに、ググッ~と惹き付けられて、手にしました。

ということで、これもCD盤のため、ブログ・カテゴリーのタイトルと違ってしまいますが、マーク・ベノを初めて聴いたのがこのCDなので、まずはこのアルバムを紹介しないと、ということでご勘弁を。

テイク・イット・バック・トゥ・テキサス
Take It Back to Texas

1990年発表で、これはCDとして新譜で発売されたものを手にしました。
もちろん、この時はマーク・ベノのことは知りませんでした。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
それと、手にしてから知ったのですが、これが11年ぶりのアルバムだったそうで、以前のアルバムは知る機会がなかったということですね。

で、初めて聴いた訳ですが、1曲目の「Black Cadillac」から何てカッコいいブギー!
タイトル曲の「Take It Back To Texas」はブルース・フィーリングたっぷりですし、「No Problem Child」とかは、ジョン・リーのようなブギーですね。

アルバム全体として、ストレートにブルース、ブギーを演奏していて、そのサウンドは、肩に力が入らずに、リラックスした感じが良く、そして時にディープです。
そして、表に出過ぎない、渋いギターがカッコいいですね。
ヴォーカルは軽め、甘めではありますが、気だるい感じで、なかなか味があります。

アルバム最後の「Greatest Find」は、カントリーっぽくて、シャッフルの軽めの曲なんですが、何だか染みてきて、こういう曲好きなんですよね。

マーク・ベノはテキサス生まれということですが、サウンドが何だか時々、そうスティーヴィー・レイ・ヴォーンと似た香りがするなと思って、これがテキサスの香りなのかなぁ、なんて思ったりもします。
ヴォーカルやギターのスタイルは全然違いますけどね。

そのレイ・ヴォーンとは実際にナイトクロウラーズというバンドで一緒にやってたんですね。知りませんでした。
その他にもレオン・ラッセルと一緒に組んでいたり、ブルース・マンのマンス・リプスカムと一緒にやっていたり、ライトニン・ホプキンスのツアー・バンドにもいたらしい(ライナー・ノーツより)。

と、何でそれまで耳に入ってこなかったんだろうとも思ったものですが、とにかくこのCDを聴いて、すっかりマーク・ベノのファンになってしまいました。ただ、このアルバム、あまり人気がないのか、ほとんど目にすることがないんですよね(汗)

もちろんこの後、さかのぼってアルバムを探すことになりまして、アナログ・レコードも手にしたので、次回はそのマーク・ベノのアナログ・レコードについてです。

ちなみに2005年に来日していますね。って観に行ってないんですよ~(泣)
私はその時、いったい何をしていたのだろう…、残念です…

◆iTunes StoreでMarc Bennoをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.30)


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