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More Real Folk Blues/マディ・ウォーターズ〜ミシシッピ・デルタ・ブルースからシカゴ・ブルースへ。ディープな初期の録音集の続編

More Real Folk Blues/マディ・ウォーターズさて、続けて大御所マディ・ウォーターズです。

前回投稿が「The Real Folk Blues」ですから、もちろん次はこれです。
って、言いたいところですが、実際は、アルバムはそんなにすぐに見つけられませんでした。

ただ、チェスの初期の録音として、「The Best of Muddy Waters」と合わせた3枚は、何とか聴いてみたかったので、見つけた時は嬉しかったですね~

More Real Folk Blues

前出の「The Real Folk Blues」が1966年発売で、その続編として1967年に発売されてますが、手にしたのは1988年再発の輸入盤です。
収録されているのは、1948から1952年の録音ですね。

“More”となってはいるものの、前出の「The Real Folk Blues」が1947年から1964年までと広範囲の録音からだったので、こちらの方が時期が集中していて、より当時のマディのスタイルが分かりやすいですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
アルバムの曲順は年代順にはなってません。以下、主に裏ジャケットの情報によりますが、基本的には、ビッグ・クロフォード(b)とのデュオ曲と、更にそこにリトル・ウォルター(har)が参加している編成が多いですね。

つまり完全なバンド・スタイルではないので、まだシカゴ・ブルースのスタイルというよりは、ミシシッピ・デルタの香りプンプンのカントリー・ブルースのスタイルですよね。

そのせいもあると思うのですが、マディのエレクトリック・スライド・ギターがかえって際立っていて、強烈に響いてきますね。もちろんヴォーカルは圧巻です。

アルバム最初の「Sad Letter」から最後の「Honeybee」まで、ドップリ浸れますね。
A面最後の「Kind Hearted Woman」とかもかなりディープです。

B面4、5曲目の「She’s Alright」「Landlady」は、エルジン・エドモンズのドラムスが入り、リトル・ウォルターとジミー・ロジャースが加わり、初期のバンド・スタイルのサウンドを聴く事ができますね(但し、ベースはいないようです)。

ちなみに、「Honeybee」のみがアルバム「The Best of Muddy Waters」と重複して収録されているようです。

いや~、やっぱりマディは凄いです。
汗臭いですね~、泥臭いですね~、深いですね~

◆iTunes StoreでMore Real Folk Blues – マディ・ウォータースをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.22)


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