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シングス・アイ・ユースト・トゥ・ドゥー/ピー・ウィー・クレイトン〜時に熱く、時にクールなウェスト・コーストの人気モダン・ブルース・ギタリストのアルバム

シングス・アイ・ユースト・トゥ・ドゥー/ピー・ウィー・クレイトン前回までの投稿が、何気にシカゴ・ブルースが続いていたのですが、今回は地域は離れますが、急に聴きたくなったので、このブルース・マンのアルバムを引っ張りだしてきました。

ウェスト・コーストの大御所モダン・ブルース・ギタリスト、ピー・ウィー・クレイトンです。

いつものことですが、このアナログ盤も、その昔たまたま目にして手にすることが出来ました。

シングス・アイ・ユースト・トゥ・ドゥー」(Things I Used to Do

オリジナルは恐らく1971年にヴァンガードから発表されたものですが、手にしたのは1979年の国内再発盤で、『栄光のギター・プレイヤー1500シリーズ』という企画盤ですね。

余談ですが、この『栄光の~シリーズ』はライナー・ノーツにちょっとだけタブ譜が載っていて、ギターのテクニック解説までしちゃってます。
ちなみに、ギター・テクニック解説は吾妻光良さんで、なかなか面白いです(笑)

ピー・ウィー・クレイトンと言えば、Tボーン・ウォーカーのフォロワーの第一人者と言われ、当時のギター・バトルなんかで腕を磨いて、時には師匠のTボーンとも対決したらしく、人気はかなりあったようですね。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
まずは、風貌が良いですよね。
有名なアルバム「ブルース・アフター・アワーズ」のジャケットのまるで、とっちゃん坊や…失礼、伊達男の風情が何ともおちゃめで粋です。
ちなみに、このアルバムのジャケットは、かなり渋くきめてますけどね。

アルバム録音用のバンドはシンプルで、サイド・ギター、ベース、ドラムス、そしてキーボードにはほとんどエレクトリック・ピアノが使用されてます(これが結構、軽めなサウンドに効いてますね)。

ヴォーカルは抑え気味で渋く歌っていますが、それほど聴かせる感じではなく、やっぱり聴き所はギターですね。

ご存知アール・キングの「Let The Good Times Roll」やミディアム・テンポのピー・ウィーのヒット曲「Blues After Hours」。
アルバム・タイトル曲「Things I Used To Do」はもちろんギター・スリムの名曲ですが、もちろん弾きまくってます。
あと「S.K. Blues」なんかもいいですね。

そのブルースは、時折R&Bの香りもしてくる、基本ノリの良いサウンドですが、そこにサラッと軽快に、時に熱く、時にクールに響くギターが何とも味があっていいですね。
時々ハチャメチャになるのも最高です(笑)

やっぱり、このひとのギターはいいですね。
ピー・ウィー・クレイトンは、1985年に70歳で他界しています。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.12.23)


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