サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対シリア代表 テレビ観戦記(2015.10.8)

サッカーW杯ロシア大会のアジア2次予選、グループE首位の好調シリアとの対戦です。

サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対シリア代表

キックオフ:2015年10月8日(木) 22時00分
試合会場:オマーン・シーブスポーツスタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

まさかのスコアレスドローのシンガポール戦、3—0で勝ったもののスッキリしなかったカンボジア戦、ようやく6—0でそれなりの勝ち方をしてくれたアフガニスタン戦。

そして、グループ内でしっかりと首位通過するためには、こんなところで足踏みしてられない、今日のシリア戦です。

とはいえ、実際問題として、ここまで3戦3勝の首位シリアに対して、どうも波に乗り切れない日本代表ですから、FIFAランキングでは、日本の55位に対し、シリアは123位と差はあるものの、油断できない対戦相手というのは間違いないですね。

この試合は、シリアの情勢不安ということで、中立地での開催となってますが、中東での開催ですし、なんといっても、シリアはモチベーションは高いでしょうね。

日本代表での注目は、やっぱり香川がドイツでの好調を代表でも発揮できるかということと、あと先日のイタリアでの発言が物議を醸しているACミランの本田が、そこらへんのモヤモヤを吹き飛ばしてくれるような活躍をしてくれるかどうか…

個人的には、ドイツで怪我から復帰してから調子の良い清武が、チームが停滞した時に変化を与えてくれるのではと期待してます。プレス・キッカーとしてもですね。

正直に言いますと、ここでもたついているようでは、W杯出場も危ういと言わざるを得ないので、ここはしっかり勝ち点3を獲得してもらいたいものです。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 西川周作
DF 21 酒井高徳/DF 22 吉田麻也/DF 20 槙野智章/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 10 香川真司/MF 16 山口蛍
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 8 原口元気

先月のアフガニスタン戦からは、今回怪我で外れた酒井宏樹に代わって、SBに酒井高徳。CBは森重に代わって、前回怪我で外れていた槙野が入ってます。
特に目新しくはないのは、慣れたメンバーで手堅くといったところでしょうね。

会場は見た感じガラガラで、アウェー感はそれほどないですね(日本代表への声援が聞こえてくるくらいでした)。

試合観戦記《前半》

試合開始から、比較的シリアが積極的な入りを見せたものの、どちらかというと、静かな立ち上がりで、日本も無理をしない、慎重な序盤でした。

ただ、日本は主に中盤のパスミスが多く、カウンターを受けたり、ミスからサイドを突かれるシーンも見られたので、ピッチの問題もあるのでしょうが、何とか修正してもらいたいですね。

シリアは、寄せも結構早く、ボールキープなどの技術の高さも見られましたが、日本のパスワークや連動した動きができれば、十分守備は崩せそうなんですが…

が…。
う〜ん、何度かシュートまではもっていけたのですが、なかなか決定的なチャンスは生まれません。

反対にシリアにゴール前まで攻め込まれるシーンも時々見られ、前がかりな時に、守備の隙をつかれていて、怖いですね。

結局、前半はこのまま0—0で折り返し。

残念ながら、日本ペースとは言えない、互角の試合になってしまった前半で、何ともストレスのたまる展開になってきてしまいました。

メンバー交代も含めて、後半に期待したいところです。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はありませんでした。

後半に入っても、前半と同じような展開で、どうにもまた嫌な雰囲気になりつつあった後半9分、長谷部のロングパスに、先に追いついた岡崎がペナルティエリア内で倒されて、PK獲得。

これを本田が落ち着いて決めて、日本、ようやく先制です(後半10分)。

しかし、先制されたシリアも、ロングボールも多用して攻勢をかけてきたので、ここは集中して守ってもらいたいところです。

後半20分、日本は最初のメンバー交代です。
FW 8 原口→FW 11 宇佐美貴史

宇佐美が入って、ボールも収まり、パスがシンプルに繋がり、攻撃にリズムが出てきました。
この時間帯、シリアの足も止まりつつあるでしょうか。

すると、後半25分、香川が左サイドのゴールライン際からの鋭い切り込みで相手をかわし、次のDFの股下を通すグラウンダーのパスに、走り込んだ岡崎が合わせてゴール!

香川の切れ味鋭いドリブルに、岡崎の見事な反応で、日本待望の追加点です。
岡崎はさすがですね。

MF 10 香川→MF 13 清武弘嗣(後半34分)
香川は最後に後半に入って、ボールに触る回数も増えて、しっかり仕事もしてくれました。

グループ首位のシリアは、それでも諦めませんね。
なおも攻撃仕掛けてきて、フリーでシュートを打たれたり、FKが西川の好セーブでポストに助けられたりと、危ないシーンも見られ、終盤はシリアの時間帯が続きます。

FW 9 岡崎→FW 14 武藤嘉紀(後半40分)

失点は避けたいところで、ヒヤヒヤして見ていたのですが、後半43分、カウンターから清武のスルーパスに走って抜け出した本田が、ヒールで出したパスに走り込んで受けたのが宇佐美。
宇佐美がこれを右足で落ち着いてゴール右に流し込み、ゴール!
日本3—0とリードを広げます。

結局、試合はこのまま3—0で終了

大事な一戦で勝利を納め、勝ち点3を獲得。これで日本がグループE首位に立ちましたね。

おわりに

いや〜、正直、前半はまたか〜、って雰囲気でしたが、後半にしっかり結果を残してくれました。

終わってみれば、3—0での勝利でしたが、やっぱり、アジアの戦いは簡単ではないですね。

本田はPKは決めたのはさすがですが、パスミスやキープミスもあって、前半はちょっとキレがないよいうにも見えたのですが、それでも攻守に最後までよく走っていて、手を抜かないプレーはやっぱり頼りになります。

交代で入った宇佐美はキレてましたね。
ピッチ状況も関係ないように、ボールを扱ってましたし、冷静にシュートを決めたあたりはさすがです。

気になった点では、ボランチの長谷部と山口が、ちょっとミスが多く、いつもに比べて攻撃、守備両面ともに、中盤が効果的に機能していたとはいえないように見えました。

交代で入った、清武と武藤にも、もうちょっとアピールしてもらいたかったですね。

とりあえず、グループ首位にたった日本ですが、10月13日(火)に、国際親善試合ですが、強豪イランとのアウェーでの試合が控えています。

今日の試合は中立地でしたが、イランとのアウェーでの試合となると、親善試合でもとんでもないアウェー状態になりそうで、それはそれでいい経験ができそうですね。

できれば、柴崎や南野ら、若い選手を使ってもらいたいですね。

なにはともあれ、今日の勝利、おめでとうございます。次も期待してます。

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