サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対アフガニスタン代表 テレビ観戦記(2015.9.8)

サッカーW杯ロシア大会のアジア2次予選、今ひとつ波に乗れない日本代表の第3戦です。

サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対アフガニスタン代表

キックオフ:2015年9月8日(火) 21時25分
試合会場:イラン・アザディスタジアム

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

前の試合で、カンボジア代表相手に、3—0と勝つには勝ったものの、何とももの足りない内容だったのは、誰もが思うところでしたよね。

決定力不足は今に始まった話ではないですが、それにしても、最近の攻撃陣はシュートの精度が低すぎます。ハリルホジッチ監督も戦術以前の問題で、頭が痛いのではないでしょうかね。

この試合のアフガニスタン代表は、先のカンボジア代表ほどゴール前にブロックを作っての守備固めはしてこないかもしれないので、そうなると、かえって得点チャンスはあるかもしれません。

ただ、カンボジアとの試合では、相手の攻撃というシーンはほとんどなかったのですが、アフガニスタン代表はどうでしょうか。一瞬の隙をつくカウンターとか、セットプレーでの高さ一発とかには、気をつけてもらいたいですね。

中立地イランでの開催ということですが、おそらく地理的にも完全アウェイになると予想されてます。
アフガニスタン代表のFIFAランクは130位ですが、今の日本代表を見ていると、足元をすくわれそうで心配になってしまうので、この試合に関しては、内容はおいといて、まずはしっかり勝ち点3を獲得してもらいたいですね。

メンバーでは、気負い過ぎの武藤は、先発から外れるかもしれないですね。
岡崎とか、本田は、前の試合であまりコンディションがよくなさそうだったので、ここ数日でどうなったか気になるところです。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 西川周作
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 6 森重真人/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 10 香川真司/MF 16 山口蛍
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 8 原口元気

やっぱり、3日のカンボジア戦から、武藤嘉紀が先発から外れましたね。
宇佐美も最近いまひとつということで、代わりには原口元気が先発になりましたが、これは楽しみです。

試合観戦記《前半》

立ち上がり、日本代表もいきなり攻勢に出ているわけではないものの、アフガニスタン代表が強く圧力をかけてくるわけではないので、日本ペースで試合が進みます。

すると前半10分、香川の個人技の反転から、思い切って放ったミドルが見事にネットを揺らして、日本代表、早い時間に先制ゴールです!

香川がもやもやを吹き飛ばしてくれる、見事なゴールを決めてくれて、これで落ち着いて試合運びができるのではないでしょうか。
これまでの2戦は、前半からなかなかゴールが決まりませんでしたからね。

ピッチコンディションは悪そうですね。あと、アウェーの歓声は凄いですね。それと中東の笛もちょっと気になります。

その後も日本ペースで試合が進むものの、相変わらずなかなか追加点が奪えない状況でしたが、この試合に限っては、いい形が多く作れてますね。

すると、前半35分、CKからの流れから、森重のヘディング・シュートをGKが弾いたこぼれ球を、本田がラインギリギリでスライディングで折り返し、それをそのまま前線に残っていた森重が決めて、日本待望の追加点です。

その後も攻め続ける日本でしたが、前半はこのまま2—0で終了。

本当はもう1点は欲しいところでしたが、最近の日本代表の試合と比べれば、アウェーで2—0は上出来かもしれません。

それに、試合展開としては、サイドに散らすパスや縦への意識、大きな展開、ドリブルの仕掛け、ボランチの攻撃参加、時に遅攻と、実に多彩で落ち着いた試合運びだったと思います。そう、あとは得点だけ…

先発に入った原口は積極的に仕掛けて、ボールも運んでいて、ファールももらっていて、いい感じでしたね。

岡崎はシュートミスがちょっと目立ち、前の試合に続き、あまり調子がよくないのかな。
長友はファールが多いですね。こちらも前の試合に続き、気負い過ぎなのかな。

香川はドイツでの好調を維持しているようで、キレてますね。この試合の先制点のシーンは見事でした。

先制されたアフガニスタンですが、無理して攻撃には出てこないものの、カウンターは狙っているので、そのあたりのケアは後半も集中してもらいたいですね。ファールとか怖いですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなしです。

後半、ややアフガニスタンが前に出てきたのですが、日本ペースは変わらず、すると、またも香川が魅せてくれました。

後半5分、原口から左サイドでボールを受けた香川が、左足で見事にゴール右隅に決めて、日本、後半始まってすぐのいい時間に追加点です。

後半12分には、本田→香川→山口と綺麗にボールが渡り、最後は山口の折り返しを、岡崎が無人のゴールに流し込んでゴール!
日本、ゴールラッシュとなる追加点で、4—0とリードを広げます。

この得点シーンは、綺麗なパスワークでしたね。香川のドリブルから山口へのスルーパスは見事でした。

さらに後半15分、本田のシュートが相手DFに当たってこぼれたところ、いち早く反応したのは、やっぱり岡崎!滑り込みながら放ったシュートがゴールネットを揺らして、日本5—0!

前半、ちょっと当たってないと思った岡崎でしたが、さすがですね。

日本、ここで選手交代で、DF 19 酒井→FW 11 宇佐美貴史(後半25分)
システムがどうなるか注目でしたが、なんと原口が右SBの位置に入ったでしょうか?ちょっともったいないですね。

後半28分、その宇佐美が、香川からのパスで左サイドをえぐっての折り返しに、本田が中央で相手DFとGKと競り合いながらも合わせてゴール!これで、日本は6—0とさらにリードを広げました。

MF 10 香川→FW 14 武藤嘉紀(後半31分)
前の試合で気負い過ぎの武藤は、落ち着いてプレーしてもらいたいですね。

MF 17 長谷部→MF 3 遠藤航(後半36分)
オリンピック世代の期待の若手の遠藤が出てきました、これからが楽しみな選手なので、しっかりいい経験をしてもらいたいですね。

残り時間で追加点が欲しいところでしたが、終盤、ちょっと疲れで中盤が間延びしたのか、ややパスが雑になった感じで、相手にボールが渡るシーンも見られて、追加点は生まれずちょっと残念でした(ボールを動かす香川が下がったのが大きいかも)。

結局、試合は6—0で終了。

日本代表の完勝で、アウェーで勝ち点3を得ました。

おわりに

いや〜、久しぶりにすかっとする勝利でしたね。
当初心配された、アウェーの歓声と、中東の笛も心配いりませんでした。

こういうゴールラッシュの試合は久しぶりだったでしょうか。
試合後の選手たちの笑顔も久しぶりに見ました。

これまでのシンガポール、カンボジアと違って、守備的とはいえアフガニスタンが少しだけ攻撃に出てくれたおかげで、スペースができて得点シーンが生まれたかもしれませんね。

守備では、中盤の山口が効いてましたね。
ただ、やっぱり現在の日本代表はSBが弱いですね。原口が前半からとてもいいプレーをしていたのを、後半途中からSBで使うというのは、ちょっともったいないですよね。

とはいえ、大量得点でのこの勝利で、ハリルホジッチ監督も一安心ではないでしょうか。

次はひと月、間が空いて、10月8日にアウェーでシリアとの対戦となります。
2次予選のグループ内では、シリアが一番難敵といわれているので、次が大事な一戦になりますね。