サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対カンボジア代表 テレビ観戦記(2015.9.3)

サッカーW杯ロシア大会のアジア2次予選、第2戦ですね。

サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対カンボジア代表

キックオフ:2015年9月3日(木) 19時25分
試合会場:埼玉スタジアム2002

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

W杯ロシア大会のアジア2次予選の初戦、シンガポール代表との試合では、まさかのスコアレスドロー発進となった日本代表。
2試合目となるこの試合、対するカンボジア代表との力の差を考えると、勝ち点3はもちろんのこと、大量得点での勝利が期待されますよね。

もちろん、カンボジアも先のシンガポール戦を見て、試合開始から集中してがっちり引いて守ってのカウンター狙いで、できるだけ先制点を取られないようにして、日本代表の焦りを誘ってくるのではないかと思います。

なので、アジア勢相手にここ4戦勝利のない今の日本代表には、なおさら早い時間の先制点が必要ですよね。

国内組で臨んだ先の東アジアカップ2015では、未勝利の最下位という、なんとも残念な結果に終わった日本代表ですが、海外組も加わって、現状ではベストメンバー(のはず)が揃ったこの試合では、しっかり結果を出してもらいたいですね。

海外組では、香川が今期は復調し、武藤が新天地で結果を残し、岡崎も好調を維持しているようなので、攻撃陣に期待してます。

ちなみに、FIFAランクは9月3日現在、日本は58位と順位がだいぶ下げてますが、カンボジアは180位と、その差は歴然なので、取りこぼしは許されません。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 西川周作
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 6 森重真人/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 10 香川真司/MF 16 山口蛍
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 14 武藤嘉紀

やっぱり、武藤が先発で、大方の予想通りのメンバーではないでしょうかね。
インテル残留が決まったものの、長友の調子がちょっと気になるところです。

控えの選手では、宇佐美が最近、調子を落としているようにも見えるのが気になります。
個人的には、原口なんかが途中交代で入ってくると、面白いと思うのですが、試合展開によっては、ハリルホジッチ監督の采配も注目です。

試合観戦記《前半》

予想通り、試合開始から日本代表が怒濤の攻めを見せてはいるものの、ゴール前の守備を剥がすような効果的な攻撃がなかなかできず、シュートは打つものの、なかなかゴールネットを揺らすことができないという、何だか“またか”という展開。

スペースを作れず、狭いほう、狭いほうへとボールを運び、そこに人が密集して、そこから焦ってシュートやクロスを放っては跳ね返される、そんなもどかしい時間が続き、そろそろ、また嫌な雰囲気になりかけた前半28分、本田が決めてくれました。

今まで、サイドをえぐったり、パス交換したりしてたのがなんだったの?という感じの、ズドンという見事な無回転のミドル・シュートでした。

日本代表、待望の先制点で、これで勢いづくかと思ったのですが、なかなか上手くいかないですね。

それに、またも相手GKがいい反応してましたね(またもというのは、初戦のシンガポールのGKも見事だった…)。

前半43分、武藤のサイドからのグラウンダーのクロスに、後は目の前の無人のゴールに流すだけのシュートをなんと香川が外すという、考えられないシュートミスがあったり…
そういえば、香川はドルトムントでも、好調とは言え、よく決定的なチャンスを外してますよね…

結局、日本代表は追加点を奪えないまま、前半は1—0で終了。

なんとも、今回もストレスのたまる前半でした。
1点取ったので、まだ後半は焦らずできるでしょうから、更なる得点を期待したいですね。

ところで、長友が頑張り過ぎというか、中に入り過ぎで、もう一度サイドに開きたい時にいないんですよね(左サイドでは武藤もちょっと気負い過ぎかな)。右の酒井にはボールはよく渡るものの、クロスの精度があまりに低い…。長友、酒井と、ちょっとSBが弱いですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなしですね。

後半も開始から攻勢をかけるに日本代表ですが、さてどうなるかと見始めた後半5分、CB吉田のミドルが綺麗に決まって追加点。
はっきり言って、他の攻撃陣よりよっぽど上手い、抑えの効いた素晴らしいミドル・シュートでした。お見事!

さすがにこれで落ち着いて試合を運べそうですね。

何だか、長友側のサイドも有効に使えるようになりましたが、武藤と香川がポジション・チェンジして、香川が外に開くようになって、左サイドの攻撃が活性化しましたね。

後半16分には、ゴール前の混戦からのこぼれ球を香川が冷静にゴールに流し込んで、3—0とリードを広げました。
前半のミスを取り返すように、やっと香川が決めてくれましたね。

後半20分に最初の選手交代です。
FW 14 武藤→FW 11 宇佐美貴史
武藤はちょっと気負ってたのか、空回りしている感じでしたね。

FW 9 岡崎→FW 13 興梠慎三(後半33分)
岡崎が途中からちょっと動きが悪くなってましたね。コンディションが悪いのか、ちょっと心配です。
FW 4 本田→FW 8 原口元気(後半38分)

宇佐美は交替後、ドリブルや細かいパス交換から惜しいシュートも放っていて、動きは良かったですね。
後半42分には、香川のワンツーでゴール前に抜け出し、GKと1対1のシーンがありましたが、ここはGKのファインセーブでゴールならず。

カンボジアも、前半からずっと攻撃を受けていたので、さすがに後半は足が止まるかと思ったのですが、GKをはじめ最後まで集中してたのは見事でした。

結局、日本は追加点を奪えず、試合はこのまま3—0で終了。

アジア2次予選初勝利と、勝ち点3を得ました。

おわりに

いや〜、もの足りないですね。
もちろん、試合は圧倒的に支配していましたが、得点は「3」。
正直、欲求不満の残る試合で、もっと言えば、つまらない試合でした。

特に前半は、ひどかったです。ゲームをコントロールする選手がいない感じですね。
後半、香川がサイドに開いて、ボールも保持するようになって、ゲームが落ち着いた感じはしますが、中盤でタクトを振る選手が欲しいですね。

それに、今さらですが、クロスの精度が低すぎます(タイミングも悪い)。
そして、相変わらず、シュートが枠に飛ばない!
“あ〜”っと何度ため息を吐いたことか…

勝つには勝ちましたが、予選グループ内では、力が劣ると思われるカンボジア相手にこの内容ですと、この先が不安になる試合でした。

この後すぐ、9月8日(火)に日本代表はアフガニスタン代表との試合があります(アウェーですが、中立の地での開催ということで、イランのアザディスタジアムでの開催)。

FIFAランクは130位ですが、今の日本代表を見ていると、足元をすくわれそうで心配になってしまいます。

コンディションを上げて、しっかり集中して、まずは勝ち点3を獲得してもらいたいですね(次は内容は問いませんので、とにかく勝ち点3を!)。