いよいよ始まりました。ワールドカップロシア大会のアジア2次予選ですね。
まずは初戦の相手は、シンガポール代表です。
「サッカーW杯ロシア大会 アジア2次予選 日本代表対シンガポール代表」
キックオフ:2015年6月16日(火) 19時30分
試合会場:埼玉スタジアム2002
試合開始前の個人的な注目ポイント
(試合開始前に執筆してます)
FIFAランクは現在、日本の52位に対して、シンガポールは154位と、数字上、さらには実力的にも間違いなく日本代表が上です。
ただし、ワールドカップ予選のアジアの試合は、いつも難しい試合になるんですよね。
実はシンガポールとの対戦も、2004年のワールドカップアジア予選では、2—1、1—0といずれも1点差の辛勝でしたから、簡単ではないです。
とはいえ、ホームですから勝ち点3をきっちり獲得してもらわないと困ります。
ハリルホジッチ監督になってから、縦への早い展開、裏を積極的に狙う攻撃が顕著で、となると、やっぱりドリブルで相手DFの狭いスペースにも切り込んでいける宇佐美と、縦へのパスの供給源となる柴崎に注目となるでしょうか。
先日のイラクとの親善試合では、イラクのできが今ひとつだったとは言え、きっちりと結果が出ているので、メンバーは同じでくると思うのですが、どうでしょう。
(以上は試合開始前に執筆しました)
先発メンバー
GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 20 槙野智章/DF 3 太田宏介
MF 17 長谷部誠/MF 7 柴崎岳/MF 10 香川真司
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 11 宇佐美貴史
前の親善試合のイラクとの試合からは、なんと、長友に代わって太田が先発です。
左臀部の張りで先発を回避したようです。
試合観戦記《前半》
試合開始から日本がボールを保持するも、大事に行っているのか、動きが固い印象の立ち上がりでした。
というか、シンガポールが序盤から集中していて、上手くスペースを消して対応している印象で、時にはシンガポールにボールを保たれるシーンもありました。
停滞感を打破するような、長谷部のドリブル突破などもありましたが、それも実らず、香川の相変わらずのシュートミスもあったりと、なんとももどかしい時間が続きます。
攻め手がないのか、以前の悪いクセとも言える、最終ラインでの横パスが次第に増えてきて、何だかいや〜な展開。
これがワールドカップのアジア予選か…
結局、一見、攻めている日本も見せ場はあまりなく、シンガポールの集中した守備を崩すことができずに、前半は0—0のスコアレスで折り返しに。
動きが悪いのは守備の時もで、何だか相手ボールの時の寄せが甘いのも気になりました。間違っても失点は避けたいですからね。
後半は時間とともに、シンガポールがさらに守備を固めてくるでしょうから、できるだけ早い時間に先制点が欲しいです。
試合観戦記《後半》
後半開始からのメンバー交代はなし。
後半に入っても日本の攻撃は機能せず、ますますシンガポールの集中力が高まっている感じで、シンガポールにボールを保持されるシーンもあってと、これは完全にシンガポールの思うつぼですね。
それに、攻撃が遅いですね。
以前の悪い時の日本代表と何ら変わらず。やっぱり、すぐには変わらないのかな。
さすがに、ハリルホジッチ監督も交代のカードを切ってきました。
MF 10 香川→FW 18 大迫勇也(後半16分)でツー・トップにしましたね。
MF 7 柴崎→FW 8 原口元気(後半26分)
う〜ん、柴崎の交代はパスの供給元がなくなるので、イメージ的には早くもパワープレーのような感じなのでしょうか。
縦の攻撃は完全に対応されてましたが、次第にサイドからの攻撃で、時折ゴール前まで迫るシーンは見られるものの、ゴールネットは揺らせず、時間ばかりが経過していきます。
サイドのからの攻撃も効果的なオーバーラップや深く切り込むことができず、終始単調なクロスが多かったですね。
しかも、相手GKもあたってました。
ポストにも嫌われてましたが、シンガポールは集中して、足がつるほど走り、全力を出し切ってましたね。
FW 11 宇佐美→FW 14 武藤嘉紀(後半33分)
最後まで日本の攻撃が続きましたが、最後までシンガポールの集中力が途切れることはなく(特にGKが素晴らしかった!)、なんと、結局、試合はこのまま0—0で終了。
どんなに攻めても、どんなにシュートを放っても、ゴールネットを揺らさなければ勝ち点3は取れないんですよね。
おわりに
いや〜、まさかの、そしてがっかりのスコアレスドローでした。
シンガポールにしてみれは、アウェーで見事な勝ち点1の獲得です。
後半は特に攻め続けた日本代表ですが、決定力不足というか、決定力欠如というか、ハリルホジッチ監督も試合後のインタビューで、日本の勝負弱さにちょっと唖然といった感じで、「私のサッカー人生でこのようなシチュエーションに陥ったことがない」とまで言わせてしまいました。
選手を見た感じでは、残念ながら、サイドからの攻撃という点で、太田と酒井宏樹はちょっともの足りなかったかも。
太田はクロスの精度は高いものの、効果的がオーバーラップはほとんど見られす、右SBの酒井宏樹は凡ミスが多くて、残念ながら代表レベルでないかも。
こうなると、長友、内田がいかに重要なプレーヤーだったかって思います。
期待の宇佐美もいいところなしで、不発でしたし、柴崎も遅攻が目立ったような感じで、やっぱり新しい選手にとって、アジア予選本番は違った雰囲気で、固かったのでしょうかね。
香川も相変わらずシュートミスが多くて…、というか、この試合に限っては、1点も奪えなかったわけなので、良かった選手はいないということですよね。
それにしても、さすがにこの試合結果には、がっかりが過ぎますね。
こういう結果になる可能性は、ないとは思ってませんでしたが…
試合終了後は、スタジアムが騒然として、ちょっとため息が漏れてましたが、ホームでこんなひどい試合を見せられたサポーターは、もっと怒ってさらにもっとブーイングがあっていいと思います。
いや〜、本当に無茶苦茶悔しいです。悔しいですが、これだからサッカーは面白いんですよね。
シンガポールだって、必至でワールドカップを目指してるんですからね。
次は、2015年9月3日にカンボジア代表との試合が、またホームであります。
まだ始まったばかりの2次予選ですから、これをいい薬にして、気持ちを入れ替えて以降の戦いに備えてもらいたいですね。
あ〜、こういう試合はぐったり疲れますね。