サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対イラク代表 テレビ観戦記(2016.10.6)

9月から始まったアジア最終予選。
初戦のホームでUAE相手にまさかの敗戦を喫して、次のアウェーでのタイ戦には勝利したものの、今ひとつ波に乗れていない日本代表の大事な3試合目は、ホームでイラクと対戦です。

サッカーW杯ロシア大会 アジア最終予選 日本代表対イラク代表

キックオフ:2016年10月6日(木) 19時35分
試合会場:埼玉スタジアム2002

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

1勝1敗で迎えた、W杯ロシア大会アジア最終予選第3戦。

対戦相手のイラクは予選連敗スタートとなっているので、何としても勝ち点を取りにくるでしょうが、ホームですし勝利が必須の試合ですね。

日本代表には、ほぼいつものメンバーが選ばれているのですが、心配なのが海外組のコンディションです。

移動などによるフィジカル的なものはもちろん、このブログでも取り上げましたが、日本代表候補の中心となる海外組の選手たちの多くが、チームで満足に試合に出られてないんですよね(サッカー日本代表の中心を担う海外勢の状況が心配〜9月のある週末の日本人選手の出場状況まとめ)。

ただでさえ、最近の日本代表のサッカーには、何だか停滞感が漂っている上にこの状況なので、“日本代表、大丈夫か!?”って感じです。

ハリルホジッチ監督は、それでも海外組に対する信頼は厚いようですし、きっとベストの選択をしてくれていると、信じてますが、個人的には、いっそのこと2列目なんかは、左から原口、清武、斎藤と並べてみてはと、思ったりもするのですが…

イラクと過去の対戦成績は日本の6勝2分3敗で、最近も日本が勝っているのですが、イラクは近年、若い世代が活躍していますし(先日のU-16日本代表もイラクに準決勝で敗れてます)、アジアカップでも結果を残しているので、侮れません。

というか、対戦相手云々より、まずは日本代表がいいパフォーマンスを発揮できるかにかかってますね。

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 12 西川周作
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 6 森重真人/DF 21 酒井高徳
MF 17 長谷部誠/MF 13 清武弘嗣/MF 7 柏木陽介
FW 4 本田圭佑/FW 9 岡崎慎司/FW 8 原口元気

香川と長友を外しましたね。ほとんど試合に出てない、本田の調子も気になるところです。

試合観戦記《前半》

イラクが立ち上がりから、積極的に前にきて、いきなり前半3分には相手のCKからのヘディング・シュートがポストにあたるというピンチ。

イラクはシンプルに前に早く攻撃を仕掛けてきますね。それに、イラクは守備ラインも高くコンパクトでプレスも早く、日本のミスもあってとイラク優勢の序盤です。ここは耐えたいですね。

次第に日本も、柏木、清武を中心に、ペースをつかみ出します。

すると前半25分、自陣でボールを奪うと、中盤から清武がドリブルで持ち上がりサイドの本田にスルーパス。そのまま右サイドに流れて駆け上がった清武に本田がパスを出し、それを清武がダイレクトでグラウンダーで折り返すと、ボールはゴール前ニアに走り込んだ原口へ!

原口がニアで美しくヒールで合わせて、GKの股間を抜いてゴーーール!
日本、待望の先制点です!原口はドイツでの好調そのままですね。素晴らしいゴールでした。

そのすぐ後、相手ゴール前の競り合いで、清武が相手選手に胸を蹴られて倒れ込み、ピッチの外に運ばれるシーンがあって、ヒヤッとしましたが、ここは問題なく戻りました。この試合、好調さを見せている清武でしたから、ほっとしました。

その後は一進一退、お互いになかなかシュートまで持ち込めないですね。
イラクは技術もしっかりしてるし、積極的に攻撃を仕掛けてきますが、日本の守備もここまで集中してます。

前半終了間際に、サイドから一気に攻め込まれて、クロスからシュートを打たれるシーンがあり、ここは西川が防ぎましたが、決して日本ペースではない、なかなかジリジリした前半でした。

ということで、前半は1—0で折り返します。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなしです。

後半も立ち上がりからは、イラクが攻勢をかけてきて、日本は耐える時間になります。

前半同様、日本も徐々にペースをつかみ出しますが、お互いにシュートまで持ち込めない展開です。

そんな中、後半15分、自陣でのファールでイラクに与えたFKにヘディングで合わせられて失点。日本同点に追いつかれます。
う〜ん、セットプレー一発でやられてしまいましたね。セットプレーの守備は課題ですね。

ここで日本代表、最初の選手交代です。
柏木→MF 16 山口蛍(後半22分)
柏木は良かったのですが、中盤でボールがなかなか奪えなくなってきたということかな。

岡崎→FW 18 浅野拓磨(後半30分)
岡崎も決して悪くはなかったですが、イラクも攻撃の姿勢は変わらず、勝ちにきているので、裏を狙う浅野のスピードは効きそうです。

しかし、日本は焦りなのか、プレスの甘さやパスなどの細かなミスがあって、イラクの攻撃にさらされる時間のほうが多いくらいです。

後半35分の原口のクロスに合わせた本田のヘディング・シュートは、惜しくもポスト。
本田→FW 14 小林悠(後半36分)
本田はチャンスがありましたが、決めきれず。それに、ちょっとボールキープ時にミスが目立ちましたね。

この時間帯から、イラクの足が完全に止まりました。これはチャンス、と思ったら、日本の選手も出足が鈍くなってきましたね。踏ん張りどころです。フレッシュな浅野、小林に頑張ってもらいたいですね。

しかし、なかなか決定的なシーンを作れず、時間は刻々と経っていき、アディショナル・タイムは6分。

CB吉田を前線に上げてターゲットにして、ロングボールを合わせて、それなりにチャンスは作るものの、ゴールネットは揺らせず。

このまま引き分けかと思った、アディショナル・タイムの後半50分、前線に残る吉田がサイドの深いところでファールを受けて得たFKを清武が蹴ると、ボールはいったん跳ね返されるも、その浮き球を中央で一人で待っていたのは山口蛍。

山口がそのボールをダイレクトで放ったシュートは、地を這うようにそのままゴールネットを揺らしてゴーーーール!!!
日本、ついにアディショナル・タイムにゴールを奪いました。なんと劇的!!

それにしても、守備を考えてちゃんと一人残っていた山口、よく、シュートをふかさずに抑えつつ振り切りましたね。お見事!

そして、試合はこのまま2—1で終了。

日本、大事な試合で勝ち点3を獲得しました。いや〜、しびれた〜

おわりに

いや〜、アジアの戦いは厳しいですね!のどカラカラです。
けど、勝ち点3を獲得しました。

試合を通して、攻撃の形ができているかというと、まだちょっと見えてこないですし、守備の時のミスもありましたし、決していい試合、褒められた試合ではないですが、諦めずに集中して戦った結果の勝利ですね。

選手では、原口は良かったですね。持ち味のドリブルでも積極的に仕掛けてましたし、昔のイメージとは違い、守備にもすごく走ってました。
あと清武も調子がいいようで、シンプルにボールをさばいて、攻撃のタクトを振ってました。

そして、山口!この日が誕生日だったそうで、見事のバースデー・ゴールでしたね。
ドイツから早々と帰ってきて、色々と批判も受けてましたが、持ち前の守備力に加えて、この日の劇的なゴールと、ハリルホジッチ監督の期待に応えてます。

気になるところでは、本田はどうかな。フリーで持った時はいいのですが、競っている時にキープができなくなってますね。
あと、酒井宏樹はファールがちょっと多いですね。イエローカードももらってます。

ということで、次はグループで最も強敵のオーストラリア戦です。
10月11日(火)18:00キックオフ(予定)ドックランズスタジアム

今日の厳しい試合で勝利をつかみとり、これでチームの団結が強まるかもしれませんね。

そして、いい雰囲気でオーストラリア戦に臨めますが、今日の試合を見る限り、苦戦は必至です。
それでも、何とか勝ち点3を獲得してもらいたいですね。応援してます!

※アジア最終予選は、12チームが6チームのABの2組に分かれて、ホーム&アウェーの総当たりで試合をして、各組上位2チームが無条件でW杯出場権を獲得します。そして、各組3位同士はホーム&アウェーでプレーオフを行い、勝者が北中米カリブ海最終予選4位のチームと大陸間プレーオフに臨むことになります。

※参考ニュース:サッカー日本代表 – 日本vs.イラク -テキスト速報 – スポーツナビ

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