ある時ふと、名前は聞いたことがあるものの、アルバムは聴いたことない、というミュージシャンのレコードが目に留まり何気に手にする、ということが結構あるんですよね。
それもまた、音楽の“縁”と思ったりするのですが、このアルバムもそんな1枚です。ウォーレン・ジヴォンのこちらのアルバムです。
「Warren Zevon」(邦題:「さすらい」)
1976年発表。中古の国内見本盤を手にしました。
レーベルはアサイラムからで、友人だったジャクソン・ブラウンの後押しがあったとのことで、プロデュースもジャクソン・ブラウンですね。
これ以前に一旦アルバムを出すも全く売れず、このアルバムが再デビューという位置づけのようです。
ウォーレン・ジヴォンはウエスト・コーストのシンガーソングライター、ということになるんでしょうね。
しかも、骨太なシンガーソングライターですね。
バンドによる比較的シンプルなサウンドに、ヴォーカルはどちらかというと、ぶっきらぼうで、押し殺したような歌声で、その雰囲気から“ハード・ボイルド”と呼ばれていたそうですよ。
アルバムは、無法者のジェイムズ兄弟の運命をたどった「Frank And Jesse James」から、最後の「Desperados Under The Eaves」まで、実に渋くて硬派な雰囲気は個性的で、確かに骨太で、ハード・ボイルドですね。
※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。このブログでも紹介している、リンダ・ロンシュタットのアルバム「Hasten Down the Wind」のアルバム・タイトル曲の作者で、その曲が収録されたアルバムでもあります(A面4曲目)。
参加ミュージシャンが凄いです。
ジャクソン・ブラウンはもちろん、イーグルスから、グレン・フライ、ドン・ヘンリー。
デヴィッド・リンドレーにJ.D.サウザー。ギターは多くの曲で、ワディ・ワクテルが担ってます。
他にも、エヴァリー・ブラザーズのフィル・エヴァリー、フリートウッド・マックのリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックス、ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソン、サックスでボビー・キーズの名前もありますね。
参加は数曲であったり1曲のみであったりですが、よくもまあ集まりましたね。
本人はピアノをメインに(ギターも)弾いてます。そして全て自作曲です。
その活動は派手なミュージシャンではないですが、随分とミュージシャン仲間から慕われていたようですね。
ただ、残念ながら、個人的にはその後は縁がなくて、持っているアルバムはこの1枚のみです。
2003年9月、肺癌により死去してます。
◆iTunes StoreでWarren Zevon (Collector’s Edition) – ウォーレン・ジヴォンをチェックする。
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.3.10)