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Hasten Down the Wind/リンダ・ロンシュタット〜ヴォーカリストとしての魅力を前面に押し出した完成度の高い素敵なアルバム

Hasten Down the Wind/リンダ・ロンシュタットその歌唱力といい容姿といい、リンダ・ロンシュタットはアメリカを代表する女性ヴォーカリストですよね。

この素敵な歌姫の曲は、昔からよく耳にはしましたが、正直に言いますと、年代順にアルバムを入手して聴くというところまでは追いかけきれてないんですよね。何せ、アルバムも多いですからね。

今回のアルバムは、このブログで前回登場した「哀しみのプリズナー(Prisoner in Disguise)」(1975年)に続くアルバムです。

Hasten Down The Wind」(風にさらわれた恋

1976年発表。中古の輸入盤を手にしました。
「Heart Like A Whee」(1974年)(これは持ってません)、「Prisoner In Disguise」(1975年)の2作共々、本作も大ヒットしたアルバムとのことですね(って勉強不足で、あまり知りませんでした)。

残念ながら、その音楽的変遷までは詳しく知らないのですが、そもそもデビュー当初からのカントリー・テイストは、この段階ではほとんど感じられず、ロックっぽさもありません。

アルバム全体としては、時にドラマチックに、時にしっとりと歌い上げている曲がメインで、彼女自身のヴォーカリストとしての魅力を前面に押し出した、とても上質で素敵なヴォーカル・アルバムといった感じでしょうか。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
その完成度の高さから、リンダ・ロンシュタットの最高傑作として名前を挙げる方も多いアルバムなんですね。

収録曲では1曲目の「Lose Again」から聴かせてくれますが、作者のカーラ・ボノフはこの曲を含めて、このアルバムで3曲を提供しています。
アルバム最後の「Someone To Lay Down Beside Me」もそうですね。

A面6曲目のアルバム・タイトル曲「Hasten Down The Wind」はウォーレン・ジヴォン作で、コーラスで参加するドン・ヘンリーが美しいハーモニーを聴かせてくれてます。

他にもA面では、ライ・クーダーの「The Tattler」、スペイン語(?)の「Lo Siento Mi Vida」、バディ・ホリーの軽快なナンバー「That’ll Be The Day」(このアルバムではかえって異色かも)。
B面に入っても、感情たっぷりに「Try Me Again」、ジャジーでムードたっぷりに「Crazy」、ゴスペル風に「Down So Low」等々。

う〜ん、印象的で素敵な歌声が続いてます。
なるほどいいアルバムです。

◆iTunes StoreでHasten Down the Wind – リンダ・ロンシュタットをチェックする。

※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2016.3.9)


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