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アイランド/ザ・バンド〜解散騒動の中発表された、ザ・バンドのオリジナル・メンバーによる最後のアルバム

ザ・バンド/アイランドザ・バンドを本格的に聴き始めたのは、高校生の頃、リバイバルで映画「ラスト・ワルツ」を観てからだったのですが、その後、まず手にしたのは、デビュー・アルバムの「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」でした。

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そして、次に手を伸ばしたのが、実はこのアルバムなんです。

アイランド」(Islands)

その他にもザ・バンドの名盤はあるのですが、それではなくて、このアルバムを選んだのは、ザ・バンド最後のスタジオ・アルバムということで興味があったのと、「ラスト・ワルツ」コンサートの後に出たということで、ならば全部知らない曲が入っているということで、買ったんですよね。

解散コンサートと思っていた1976年の「ラスト・ワルツ」コンサート後の、1977年発売ということですが、当時はいったいどういうことなのか、解散したのでないのか、それともライブ活動をやめて、レコーディング活動を続けているのか、さっぱり分かりませんでした。

「ラスト・ワルツ」のアルバムをリリースする為に必要だったとか、契約上の問題だったとか…、私は今もよく分かってないんですが…


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
確かなのは、結局この後、解散したということ。

「ラスト・ワルツ」コンサートのリハーサルの合間をぬってレコーディングされたようで、メンバーもあまりいい印象を持っていないというような話をどこかで目にしました。

ファンの間でも評判は悪かったそうですが、まだ、全てのアルバムを聴き込んでいる訳ではなかった当時の私には、それまでのような深いサウンドでなくても、間違いなくザ・バンドのメンバーによるこのサウンドが心地よくて、実際、好んで聴いていました。

確かに、泥臭さが減り、ポップな感じさえしますね。
そのため、コアなファンには受け入れられないのかもしれないですが、1曲目の「優しい雨のように」はいい曲ですし、A面最後(5曲目)の「今宵はクリスマス」なんかは、素朴で素敵なクリスマス・ソングですよね。

そして、B面3曲目の名曲「わが心のジョージア」は、とても味わい深くて、リチャード・マニュエルの歌声が染みてきます。

いい曲が揃っていて、ゆったりとリラックスした演奏は、こちらもリラックスして、アルバム通して楽しむことが出来ると思うんですが、どうでしょう。

しか~し!それにしても、やっぱり、その他の名盤をきちんと聴かなければダメですよね、ザ・バンドを知るには(と、当時は思いました)。

結局、その後にそれらのアルバムを追いかけることになるんですけどね。

 
※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。

◆iTunes StoreでIslands (Expanded Edition) – ザ・バンドをチェックする。

※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.3.13)