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初めて見た時に衝撃を受けた映画「ラストワルツ」/ザ・バンド

前回の投稿の続きなんですが、高校生の時に、「ウッドストック」と「ラストワルツ」の同時上映を観た時の話の続きです。

前回まではこちらの記事です。
映画「ウッドストック」/「ラストワルツ」〜超豪華2本立ての思い出 | ローカルブロガーのメモ帳

当時、元々楽しみにしていた「ウッドストック」は間違いなく圧倒され、感動したのですが、予備知識もさほどなく、クラプトンが出ているのを楽しみにしている程度だった「ラストワルツ」のほうに、より衝撃を受けてしまったんです。

とにかく、ロビー・ロバートソンのギターに痺れてしまったんですよね。
本当はクラプトンを楽しみにしていたはずなのに、気がついたらロビー・ロバートソンのギターに釘付けになっていました。

ザ・バンドの楽曲もそれまで聴いた事のないサウンドだったんですよね。
それまではギターサウンド、とりわけギターソロがメインの音楽に夢中になっていたので、楽曲の中でアレンジとしてのギター演奏が、ここまでカッコいいのかと初めて気がついた瞬間でもあったのです。

様々なルーツミュージックを取り入れたその楽曲は、私自身も音楽の趣向に大きな影響を受けましたね。

当時はロビー・ロバートソンと他のメンバー間で確執があったようですが、演奏自体はリラックスした雰囲気の中にも緊張感と躍動感があって素晴らしく、共演者たちも楽しそうですよね。

出演者の中でも特にマディ・ウォータースの圧倒的存在感には参ってしまい、よりブルースという音楽に対して興味を引かれました。

これを観て早速レコードを買いたいところでしたが、3枚組はちょっと高価ですぐには手にできず、レンタルレコードで借りてきてカセットテープにダビングしたものをひたすら聴いていたのを思い出します。数年後には何とか手にできましたが…

それにしても初めて「ザ・バンド」の魅力に取り付かれたというのに、それが最後のコンサートの映画でもう活動はしていないというのは、なんとも残念でした。

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※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです