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南十字星/ザ・バンド〜後期のアルバムながら名曲ぞろいの傑作

ザ・バンド/南十字星以前のザ・バンドの「アイランド」の記事でも書いたのですが(こちらの記事です:アイランド/ザ・バンド)、ちゃんと初期の名盤を聴かないとと思っていたのですが、またしても後期のアルバムを買ってしまいました。

南十字星

しか~し、このアルバムも名盤です。素晴らしいです。

1975年発表で、初期に比べて、泥臭さは減って、洗練されているとも言えるかもしれませんが、音楽性豊かなサウンドが見事に響いてきます(というか、購入した当時の高校生の私に響いてきました。思いっきり)。


※ジャケット画像はAmazonアソシエイトより。
1曲目の「禁断の木の実/Forbidden Fruit」のイントロから、トレモロアームを効かせたギターがいきなり印象的で耳に残ります。

「浮浪者のたまり場/Hobo Jungle」のリチャード・マニュエルのヴォーカルはいいですね〜。この人のボーカルは本当に味があります。

「オフェリア/Ophelia」や「同じことさ!/It Makes No Difference」は名曲ですし、どの曲も本当にいいんですよね。個人的には「アケイディアの流木/Acadian Driftwood」が一番大好きで、何度も何度も聴いたものですが、なんだか、じ~んとくるんですよね。

ロビー・ロバートソンのギターが全編に渡って効いていますが(元々大好きですからね、この人のギター)、それまでに比べても随分と弾いている印象です。そして、全曲ロビー・ロバートソンによるものとのことで、そのバンドへの影響力の強さを感じますね。

ただ、サウンド的に凄いのはきっとガース・ハドソンではないでしょうかね。
ガース・ハドソンは、もともと先進的な音楽家ということで、常日頃色々な事を試していたそうですが、アレンジを含めてこの人が鍵を握っている感じもします。

当時はまだ、ザ・バンドの全てのアルバムを聴いていた訳ではないので分からなかったのですが、今、色々聴き返すと、中期でちょっと影を潜めていた素晴らしいヴォーカル・ワークが、このアルバムで蘇ってきた、というかここにきて素晴らしく完成したと言ったら言い過ぎでしょうか。

どの曲もヴォーカルにコーラスが、本当に素晴らしいです(実際は、メンバーそれぞれ色々あって、この時はもう結構色々とヘロヘロだったようですが…)。

実は、今ではザ・バンドのアルバムの中で、一番好きなアルバムかもしれません。
そのため、その魅力を何とか伝えたくて、久しぶりに何回も聴いて、このブログを書いているのですが、いかんせん文章力がなくて伝えきれないので、もどかしいです。

とにかく本当に良いですよね、このアルバムは。

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※Amazonアソシエイトプログラム等で紹介してますが、記事中のものと同内容でない場合もあるのでご了承願います。
※この記事は旧ブログ「アナログレコード回顧録」の記事を加筆・修正したものです(2015.4.3)