2018ワールドカップロシア大会【グループA第3節】サウジアラビア対エジプトテレビ観戦記（2018.6.25）

ワールドカップロシア大会もいよいよグループリーグ最終節です。最終節は同グループ2試合が同時に開催されます。

この試合は、残念ながら2連敗でグループリーグ敗退が決まっている、サウジアラビアとエジプトとの対戦で、両チームとも今大会の初勝利を目指します。

「サウジアラビア対エジプト」

キックオフ：2018年6月25日（月）23時00分（日本時間）
試合会場：ヴォルゴグラードアリーナ

アジア代表のサウジアラビアは、2試合を終えてまだ無得点なんですよね。対するエジプトも注目のエースのサラーがなかなか結果が出ず、お互いに厳しい大会となってますが、さて、どちらが最後の試合をものにするでしょうか。

グループAのもうひと試合は、ともに連勝して決勝トーナメント進出を決めているウルグアイとロシアが、1位通過をかけての対戦しています。

お互いに中盤での攻防といった感じで、主導権の取り合いが続く展開ですが、どちらかというと、サウジアラビアの方が、時折カウンターも絡めて、ゴール前まで押し込むシーンが多いですね。

エジプトはなかなかサラーにボールがおさまりません。

ややサウジアラビアがボールを保持する時間が増えてきた中、前半22分、サラーがペナルティエリア手前中央で、背後からのロングボールをDF2人に囲まれながらワンタッチで収めると、飛び出したGKの頭上を越すループシュートでゴール！！

自陣でパスカットした後の速い攻撃からの、サラーの上手いシュートでエジプトが先制です。

その直後の前半24分にも、スルーパスに抜けたサラーがGKと1対1になって、浮かせたシュートを放つも、これはゴール右に外れます。う〜ん、決めたかったですね。

この後はまたサウジアラビアがボールを回しながら攻撃のチャンスを伺う時間が続くものの、なかなか決定機に結びつきません。対するエジプトは、サラーを経由して素早いカウンターを仕掛けるという構図ですね。

前半39分、サウジアラビアがエジプト陣内左サイド深くからクロスを上げると、これがペナルティエリア内で相手DFのハンドを誘って、サウジアラビアがPK獲得です。

PKキッカーのアルムワラドがゴール左に放ったシュートは、GKが左手で触りコースが変わってクロスバーに当たってゴールならず（前半41分）。

この後のサウジアラビアのCKからの波状攻撃も、エジプトが守りきり、サウジアラビアは同点に追いつくチャンスを逃します。

前半アディショナルタイムに入った47分、サウジアラビアの攻撃でパスを受けようとしたアルムワラドがペナルティエリア内で後ろから倒されて、これがまたしてもPKの判定。このPK判定がVARとなって、やや長めに中断します。

結局、VARの結果、PK判定のままで、サウジアラビアのキッカーのアルファラジが、これをきっちり決め、サウジアラビアが今大会の初ゴールで1—1の同点に追いつきます（前半51分）。

前半は1—1で折り返します。

後半も、基本はサウジアラビアがボールをキープしつつ攻撃を仕掛けるのに対して、エジプトがカウンターで応酬するといった展開が続きます。

それにしても、ちょっとエジプトの守備がゆるいかな。ゴール前は固めているとはいえ、だいぶサウジアラビアに好きなようにボールを回されてますね。

後半24分、サウジアラビアが長いクロスにドンピシャで頭で合わすシーンと、それからのCKを再び頭で合わせるシーンが続くもののエジプトのGKエルハダリの好セーブに阻まれます。

後半30分頃から、エジプトもギアを上げて攻勢をかけてきましたが、サウジアラビアも基本的に守備は堅く、なかなか決定的なシーンには至りません。

両チームとも決め手を欠いてアディショナルタイムに入り、このまま引き分け終わるかと思われた後半50分、サウジアラビアが右サイド深くから中央へ送ったパスをダイレクトでつなぎ、このボールをアルダウサリがダイレクトで放ったシュートがゴールネットを揺らして、サウジアラビアが勝ち越しです！！

これが最後のプレーでしたね。これで試合が終了し、サウジアラビアが2—1で勝利を収めました。

試合を通して攻め続けていたサウジアラビアに、最後に歓喜の瞬間が訪れました。ワールドカップの勝利は24年ぶりでした。

エジプトは、エース・サラーを生かすような連動した攻撃ができませんでしたね。28年ぶりのワールドカップは3連敗という結果でおわってしまいました。