2018ワールドカップロシア大会【グループH第1節】コロンビア対日本 テレビ観戦記(2018.6.19)

ワールドカップロシア大会6日目は、グループリーグ最後に登場するH組の試合です。
そうです。いよいよ日本代表の登場です。対するは4年前に完敗した南米の強豪コロンビアです。

コロンビア 対 日本

キックオフ:2018年6月19日(火)21時00分(日本時間)
試合会場:モルドヴィアアリーナ

試合開始前の個人的な注目ポイント

(試合開始前に執筆してます)

最後のパラグアイとの強化試合でようやく明るい兆しが見えた日本代表は、4バックで前線から積極的にプレスをかけるという、その時の戦い方がペースになるでしょうね。

で、その時に結果を出した、乾や香川、柴崎は先発に入ってきそうです。今大会のキーマンは個人的には乾と思っているので、期待してます。できればGKも中村を使ってもらいたいのですがねぇ。岡崎が負傷しているというのが心配ですが、大迫がいるから大丈夫でしょう。

対するコロンビアが強いのは分かってます。このグループでは大方の予想ではポーランドとともに決勝トーナメント進出が有力視されてますね。あっ、ちなみにFIFAランキングは、コロンビアの16位に対して、日本は今大会下から3番目の61位です…

まともに行ってもかなわないのも分かってます。ある程度守備に重きを置くのは、やむを得ないと思いますが、その上で全員がハードワークをしないと、いい結果は望めないでしょうね。選手たちには最後まで走りきってもらいたいです。

監督は西野さんに変わりましたが、ハリルさんのもとで鍛えられたデュエルと縦への早い攻撃は、この厳しい試合でこそ活きてくると思うので、選手たちには強い気持ちでもって、戦ってもらいたいですね。

もちろん選手たちは勝利を目指しているでしょうが、現実的にはなんとか勝ち点1を確保するというのが目標になるかな。ただ、サッカーは何が起こるか分からないので、あわよくば…

(以上は試合開始前に執筆しました)

先発メンバー

GK 1 川島永嗣
DF 19 酒井宏樹/DF 22 吉田麻也/DF 3 昌子源/DF 5 長友佑都
MF 17 長谷部誠/MF 7 柴崎岳
MF 8 原口元気/MF 10 香川真司/MF 14 乾貴士
FW 15 大迫勇也

やはり、4-2-3-1の前のパラグアイ戦がベースになっていて、トップ下は香川で、柴崎や乾、そしてCBには昌子が先発に入りましたね。

コロンビア代表は、負傷が伝えられていたハメス・ロドリゲスがベンチスタートとなっていて、スター選手の不在は寂しいですが、もちろん、日本としてはかなりの追い風ですね。ただ、コロンビアにはファルカオやクアドラードがいますからね。

試合観戦記《前半》

なんで間違ったのか、ピッチのサイドを入れ替わるというアクシデントかあってから、日本のキックオフで試合開始。

日本は寄せも早い、集中した立ち上がりを見せてます。いい入りですね。

前半3分、大きく相手陣内に蹴り出されたボールに、大迫がDFと競り合いながらもうまく体を使い、前を向いてボールを持って抜け出します。GKと1対1で放ったシュートはGKに防がれるものの、そのこぼれ球を香川がダイレクトでシュートを打つと、これを相手選手がペナルティエリア内で手で弾きハンドの判定!!

ハンドをしたカルロス・サンチェスは一発レッドで、日本はPK獲得です。
このPKを香川がGKをよく見て、ほぼ中央に落ち着いて決めて、なんと、日本が先制です!!(前半6分)

香川はワールドカップ初ゴールですね。その前の大迫も強かったですね。

それにしても、いきなり波乱の幕開けといってもいいかもしれません。前半開始早々に日本が数的有利となったんですからね。けど、10人相手も難しいんですよね。前回大会のギリシャ戦を思い出してしまいます。

案の定、この後、コロンビアに10人とは思えないくらい、日本は押し込まれるます。う〜ん、残り時間が長いな…

前半12分にFKをファルカオに合わせられたシーンがありましたが、セットプレーは怖いですね。
前半15分、日本がいい形に攻め、最後は乾が斜めのいい角度からシュートを放つもミートせず、右に外れます。

数的有利になったからといって、日本は無理に行ってない感じですね。時間もたっぷりあるので、焦ることはないですね。考えてみたら、10人対11人でちょうどいいくらいかな(汗)

さすがに10人のコロンビアはスピードダウンしましたね。前に出てこなくなりました。日本も中盤でボールを回しながら裏へのチャンスを伺う展開です。

コロンビアの逆襲時に、パスの出し手への寄せがちょっと甘くなってきたかな。集中してもらいたいですね。それにしても、時折見せるコロンビアの攻撃時のクアドラードのスピードがすごくて、対するのが長友でよかった。それ以外の選手も早いですけどね。

あれ?クアドラードが下がった(前半31分)。
10人になった戦術的なものか、何がフィジカル的なものが、いずれにしても、日本にはラッキーかもしれません。

前半32分、左サイドで相手ボールを奪ってシュートの大迫、アウトにかかって外してしまいます。焦っちゃいましたかね。ただ、こういうチャンスをものにしないと苦しくなりますよね。

前半34分、ゴール前へのボールに懸命に足を伸ばして合わせるファルカオは、やっぱり怖い。

まずは、このまま前半を終わらせたいところでしがた、前半37分、ゴール手前右でファルカオと競り合った長谷部がファールでFKを取られます。

このFKをキンテーロがグラウンダーのシュートを放つと、川島が飛びついて抑えるもゴールラインを割ってゴール!!日本、1—1の同点に追いつかれてしまいました(前半39分)。

う〜ん、川島、意表をつくグラウンダーでしたが、ポジションと反応がどうだったかなぁ。それと、そもそもその前の長谷部のファールが厳しい判定でしたね。けど、まだ同点です。ここは気持ちを切り替えてもらいたいですね。

終盤は日本がなんだかちょっと慌てた感じがありましたが、前半はこのまま1—1で折り返します。

残念ながら、相変わらずパスミス、連携ミス、シュートミスが多いですが、10人相手にチャンスは多くあると思うので、なんとか勝ち越し点が欲しいですね。まだ同点ですし、数的有利も変わりませんから、慌てることはないですね。

試合観戦記《後半》

後半開始からのメンバー交代はなしです。

後半立ち上がりから、落ち着きを取り戻した感じで、じっくり試合を進めています。線半終了間際の慌てた感じがなくて、いい感じかも。

機を見て裏を狙う縦への攻撃は、なかなか期待が持てます。ただ、見ていると、乾はかなりマークされていますね。

この試合、大迫の動きがいいですね。後半9分の体勢を入れ替えてのシュートはGK正面でしたが、いいプレーでした。さらに後半12分の乾のシュートはGKの好セーブに防がれます、

後半14分、キンテーロに変わって、ついにハメス・ロドリゲスが入ってきました。コンディションはどうなのかな。
そのすぐ後の柴崎のFKは、吉田が合わせるも枠を外れます。

この辺りから、コロンビアはボールを取りに来ないので、ほとんど日本の時間帯になってます。が、なかなか決定的なシーンにはならないんですよね。攻めっぱなしの日本、なんとか得点が欲しいです。

ここで日本、最初の選手交代です。
香川→MF 4 本田圭佑(後半25分)
香川が後半はゲームからちょっと消えてましたね。交代で入った本田には、セットプレーやボールキープなどで期待したいですね。

後半28分、大迫の身体を張ったポストプレーから、酒井宏樹が放ったシュートはDFに当たって枠外に外れるもCKを獲得します。キッカーは本田。

本田の蹴ったCKに頭で合わせたのは大迫!!
相手選手に囲まれながらも、タイミングよく頭1つ抜け出した大迫のヘディングシュートは、右ポストの当たってゴールに決まって、日本、ついに勝ち越しです!!

いや〜、大迫、見事なゴールでした。あの混戦の中でぶれずにしっかり合わせるなんで、身体が強いですね。大迫もワールドカップ初ゴールですね。

これで、コロンビアが前がかりにくるでしょうね、と思った途端に案の定、10人ですがコロンビアの怒涛の攻撃にさらされます、が、なんとか身体を張って耐えてます。

柴崎が足を痛めたようで、山口と交代です。そのちょっと前に競り合った際に痛めたようで倒れてたんですよね。
柴崎→MF 16 山口蛍(後半35分)

日本は、マイボールの際には、ゆっくり試合を進めてます。落ち着いてますね。

大迫が足を痛めたようで(つったかな?)、岡崎に変わります。
大迫→FW 9 岡崎慎司(後半40分)
大迫は本当によく動いてましたね。そして、得点シーンはもちろん、ポストプレーなども本当に見事でした。

アディショナルタイムは5分。う〜ん、ここからがハラハラドキドキで長いです。

それもで、みんなが最後までよく走り、結局、試合はこのまま2—1で終了。

日本、貴重な勝ち点3を獲得しました。

いや〜、5分が長かった〜

おわりに

いや〜、この勝利は、この大会にいくつか起こっている、大番狂わせの1つですね。

ワールドカップで日本が南米のチームに勝つのは初めてのことなんですね(どうやらアジア勢でも初のようですね)。

1点リードで最後の上手く時間を使いながら、攻め込まれても、集中して守り、マイボールの際は数的有利を十分に生かしてボールを回してゲームを作っていく姿は、これまでの日本代表には見られなかったような、なかなか成熟したサッカーを見せてもらいました。

きっと10人はやりにくかったでしょうね、しかも1点返されて。けど、大迫がやってくれました。

大迫半端ないって!!
決勝点のヘディングは高かった!!強かった!!
最初のPKを得たプレーも、その前に大迫が身体を張って倒れずにシュートまで持って行ったから起こったんですよね。それに、よく走っていましたし、相変わらずボールが収まります。

各選手では、柴崎のボール裁きはよかったですね。今やゲームメーカーとして不可欠存在となりつつあるので、怪我は大丈夫かな。

長友はやっぱり頼りになりますね。序盤の対クアドラードなど、長友がいなかったらと思うと…

乾のドリブルからのシュートも相変わらず効いてましたが、守備にも走ってましたね。原口は今日も攻守に走ってましたね。香川も守備をしっかりしてましたし、PKは落ち着いてました。さすがです。

ピッチ内で声をかける長谷部はやっぱり頼もしく、吉田と昌子も集中した守りでよかったですね。吉田はもちろんですが、特に昌子が安定感のあるいい対応をしていました。酒井宏樹は対人にも強く、すっかりプレーが安定してます。

ちょっと心配なのが、GKの川島です。やや判断が心もとないので、もうひと頑張りです。

途中で入った本田は、CKはいいボールを蹴りましたが、あまりボールが収まらなかったのが気になりますね。動きも少なく、さほどコンディションがよくないようにも見えます。山口、岡崎は、難しい時間帯に入りましたが、今後の2試合も必要なシーンが出てきそうですね。

それにしもて、まさか開始早々にコロンビアに退場者でるなんて。サッカーはやっぱり何が起こるか分からない。試合を振り返って、11人いたらと思うとゾッとしますが、それもサッカーですね。

そうだ、西野監督は、またしでも奇跡を起こしましたね。

さて、この貴重な勝ち点3を無駄にしないためにも、後の2試合をしっかり戦ってもらいたいですね。次は24日(日)24:00からのセネガルとの試合です。

いや〜、やってくれた〜!!(8年ぶりの歓喜!!)

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※参考:コロンビア vs. 日本(グループH) テキスト速報 – ロシアワールドカップ特集 – スポーツナビ