EAFF E-1 サッカー選手権 2017 日本代表対北朝鮮代表 テレビ観戦記(2017.12.9)

今回から名称が「E-1サッカー選手権」へと変更になった、東アジアの国際大会(旧:東アジアカップ)。
日本代表の初戦の対戦相手は、北朝鮮代表です。

EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会
日本代表対北朝鮮代表

キックオフ:2017年12月9日(土) 19:15
試合会場:味の素スタジアム

参加国は日本、韓国、中国、北朝鮮で、予選が行われているので(北朝鮮が勝ち上がり)、本大会が決勝大会という位置付けです。

先発メンバー

GK 12 中村航輔
DF 20 室屋成/DF 4 谷口彰悟/DF 3 昌子源/DF 5 車屋紳太郎
MF 17 今野泰幸/MF 8 高萩洋次郎/MF 2 井手口陽介
FW 11 小林悠/FW 15 金崎夢生/FW 7 倉田秋

今大会の日本代表は、国内組のみで構成されていて、浦和の選手はクラブW杯のために選ばれてません。中村、室屋は代表デビューですね。

国内組は、W杯ロシア大会に向けて、最後ともえいるアピールのチャンスでもあります。

とはいえ、自分が自分がと自己主張が過ぎると、チームのバランスが崩れるので、その辺りはバランスをとって、個人の内容とチームの結果を両立させてもらいたいですね。

個人的には、代表に呼ばれ続けるもなかなか出場機会のなかった若いGK中村や、JリーグMVPと得点王の小林に注目してます。

試合観戦記

序盤から、日本がボールを保持するも、効果的な動きやパスがでず、なかなか攻め手がない印象ですね。
急造チームなのは否めないので、連携がいまひとつのように見えます。

倉田がオフサイドで抜け出たシーン(前半15分)以外は、ボールを回すだけで、ほとんどゴール前に迫ることができないですね。

攻撃にスピード感のない日本に対して、北朝鮮の方が、ボールを持つとシンプルに前に運び、ゴールへ向かう気迫の感じられます。
前半25分の、ミドルシュートをゴール前でさらに合わせられるシーンは、中村のビッグセーブで助かりました。

それでも、後半35分頃から、金崎を中心に前線の選手の動きが連動するようになり、攻撃にややリズムが出てきましたが、結局、シュートシーンは生まれず、前半はスコアレスで折り返します。

前半途中からは、だいぶリズムが出てきたので、後半に期待したいですね。

と思ったものの、後半が始まると、主導権を握ったのは北朝鮮で、どちらかというと勢いに勝る北朝鮮が日本ゴールに迫ってきます。

後半11分、最初の選手交代は、高萩→FW 14 伊東純也
スピードのある代表デビューの伊東か右で、小林がツートップ気味のトップ下に入りました。

すると、伊東と小林で右サイド中心に攻撃が活性化してきます。伊東のスピードを生かした積極的な仕掛けはいいですね。

しかし、北朝鮮も球際の強さを生かしてマイボールにすると、カウンターでボールをつなぎつつゴールに向かっていきます。

後半24分には、シンプルに左サイドから早めのクロスを入れられて、ゴール前で頭で合わせられたものの、これも中村が見事なセーブで防ぎました。

その直後の後半25分にも、日本の左サイドで北朝鮮選手に競り負けた後、ゴール前でフリーでシュートを打たれという決定的なシーンがありましたが、シュートミスに救われました。

いや〜、流れが悪くなってきました。ポールへの寄せが甘いのか、ブレスが効いてませんね、自由にプレーさせてしまってます。

後半26分、金崎→FW 9 川又堅碁
後半36分、倉田→FW 18 阿部浩之。川崎Fの阿部は代表デビューですね。

後半38分も北朝鮮が繋いで繋いで、最後は中央を抜けられてシュートを放たれるも、またもや中村か好セーブで、得点を与えません。

最後まで攻撃の形が作れない日本は、アディショナルタイムの後半46分に左サイドの車屋からのクロスに、川又が力強く頭で合わせるも、これはGKのファインセーブで得点ならず。

このまま試合終了かと思ったアディショナルタイムの後半48分、阿部のパスを左サイドで受けた川又がクロスを入れると、ファーの今野が中央にフリーで上がってきた井手口に頭で優しく落とします。

井手口は、このボールを右足でダイレクトに合わせると、そのシュートはゴールネットを揺らしてゴーーール!
相手選手にちょっと当たってましたが、井手口の見事なシュートで、ようやく得点しました。

試合はこのまま終わり、終了間際の井手口の劇的ゴールによって、1—0で日本がなんとか勝利を収めました。

おわりに

ボールを支配しているようでも、ゴール前の決定的なシーンは作れず、反対に北朝鮮の方がシンプルに前に繋いで効果的な攻撃を見せていて、シュートも北朝鮮の方が多かったですね。

実際、決定的なシーンもいくつか作られ、中村のビッグセーブがなければ、何点失っていたでしょうね。

国内組で臨んでいるこの大会。この初戦でアピールに成功したのは、GKの中村くらいでしょうか。あと、伊藤のスピードを生かした積極性は印象に残りました。

代表に定着した感のある井手口は、守備に関しては中盤でピンチの芽を摘んでいて、最後に決勝ゴールを奪うあたり、なんだか持てますね。

その他の選手は、せっかくのチャンスなのに、なんだか積極性に欠けていて、がむしゃらさが見えずに、なんだか残念でした。

試合内容は、もちろん褒められた内容ではなかったですが、公式大会ですから、まずは勝ち切って勝ち点3を得たことは大事ですね。

次回は12日(火)の中国代表との試合、そして、16日(土)の韓国代表との試合と続きます。

次は各選手、もうちょっとアグレッシブな姿を見せてもらいたいですね。そして、新しい戦力の台頭に期待したいです。
もちろん結果も期待してます。

※参考
サッカー日本代表 – 日本vs.北朝鮮 -テキスト速報 – スポーツナビ
EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会

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