まだまだ熱戦が続いているワールドカップロシア大会ですが、日本の戦いはベスト16で終わりを告げました。
今日は、普段はあまりこういう投稿をしないのですが、今大会の日本代表について、ちょっと思ったことがあったので、書き留めておこうと思います。思ったことをつらつらと書いているので、とりとめのない内容になっているのはご勘弁を。
悔しすぎる結果についてのつぶやき
あのベルギー戦のアディショナルタイム最後のプレーでの逆転ゴール。試合を見ていて、頭を抱えて悲鳴をあげ、しばし呆然としてしまいました。
その後にふつふつと湧いてくる悔しさ。こんなに悔しいのは久しぶりでした。けど、それは勝利まで、ベスト8まであと一歩のところまできたからこその悔しさなんでしょうね。
もちろん、試合は感動するほどの素晴らしい内容だったのですが、2点リードした後に3点取られて逆転され、しかも3点目は最後のプレーの自分たちのCKからのカウンターという内容のため、なんとかならなかったのかという思いも強く、振り返って日本の頑張りに感動するには、悔しさが勝ってしばし時間がかかりそうでした(今は少し時間が経って、落ち着いていますが)。
例えば、あの最後のコーナーキックの際、カウンターに対するリスク管理はされなかったのかとか。まあ、それこそ結果論で、誰もがなんとか勝ち越しを願っていたのでしょうし、ベルギーに明らかに勢いがある状況で、延長に入ったら部が悪いと多くの方が思っていたでしょうからね。
とにもかくにも、すごい試合だったのは間違いなく、きっと第三者が見たら、純粋にとんでもなく面白い試合だったでしょうね。
グループリーグ3試合目のポーランド戦終盤の時間稼ぎで、世界の多くから非難をあびた日本代表ですが、それも決勝トーナメントに進出して、優勝候補とガチで90分間このような痺れるような試合をするためだったんですから、そして、こういう内容の試合を実際にやったのですから、もう誰も文句は言わないでしょうね(というか、そんなこともあったな、という感じでしょうか)。
ベルギー戦で気になったことのつぶやき
で、ここであまり批判するのも野暮ですが、ちょっと落ち着いて試合を振り返ってみて、2点リードしてからのゲームの進め方については、まあ、色々と思うことがありますが、それは今回は置いといて、それより気になったのは、控えの薄さです。
ベルギーはリードされるやシンプルに日本の嫌がる高さのあるフェライニ、技術のあるシャドリを入れて、実際に2人とも点を取って結果を出しているんですよね。
対して日本は柴崎と原口がそれぞれ山口と本田に代わったものの、試合展開を考えると、ベストの交代には見えず、できればそのままの方がバランスが良かったようにも見えました(実際の疲労度に関しては見ているものには分かりませんか)。
リードを保つためにはこの人。追加点を取るにはこの人、という切り札が弱い。この試合に関しては、同点に追いつかれて勢いがベルギーの状況で、スピードのない本田をサイドに入れるのは、果たして適任だったのか。本田のキープ力やセットプレーは切り札的な武器ですが、これまで通り、使うなら真ん中が良かったようにも思います(ただ、香川ができが抜群に良かったので、変えられなかったですね)。
そして、柴崎も同点になってから交代しましたが、今回の日本代表から柴崎が抜けると、得点の匂いが一気にしなくなるので、再び勝ち越し点を奪うには、ちょっと可能性が低くなった気がしました(疲れの具合は分かりませんが)。
ただ、最終戦に先発したメンバー(グループリーグ1・2戦と同じ)は、もうこれ以上ないというくらい、今持っているものを出し切ってくれたのではないでしょうかね。もちろん、本人たちはチームとしてもっとできたと思っているでしょうが。
ゲームの舵取りを見事に果たした柴崎や得点をあげた乾、原口はもちろん、活躍した選手の名前をあげれば全員になるくらい、みんな素晴らしい出来でした。GK川島については、以前から、そしてこの試合での1失点目のシーンについても厳しい意見を目にしますし、私も以前から代えてもらいたいと思っていた方です。しかし、このワールドカップという特別な舞台においては、現代表では経験ある川島がベストの選択なのでしょう。
GKという経験が重視される特殊なポジションにおいて、さらに世界に通用する選手を育てるのもまた、日本の今後の課題なのでしょうね。
大会前の騒動についてのつぶやき
悔しさと感動が少しおさまって、今、気になるのは、大会直前にハリルホジッチ前監督を電撃解任してあれだけ大騒ぎになったのに、それが何もなかったように、省みることなく忘れられてしまうことです。
確かに決勝トーナメント進出を果たし、最後のベスト16の試合も見るものに感動を与え、大方の予想を超える結果と内容で大会を終え、監督交代の影響さえも感じさせない、いやそんな問題はまるでなかったかのような空気になってます。けど、それでは、それまでのハリルさんのもとで経過した(アギーレさんも含めて)4年の期間はなんだったのか。
こういう危機的な状況になり、一致団結の雰囲気がより一層高まり、問題とされたもコミュニケーションも深まったというのは、なんとも日本的な気がして、結果的には何よりでしたし、何より西野監督の手腕も見事でした。しかし、そもそもハリルさんの時にコミュニケーション不足に陥って(ハリルさんにはその自覚はなかったようですが)、チームの雰囲気がギクシャクしていたならば、そうなる前に協会はなんらかの手は打てなかったのか。
結果的にコミュニケーションが深まり、この大会をいい雰囲気で迎えられて、そして結果が出たのなら、それを直前の監督解任という劇薬でではなく、4年間の準備期間の中で戦術などの技術的な部分と共に、しっかりと積み上げていくことはできなかったのか。
技術的な部分では、ハリルさんのもとで養った世界の強豪と戦う際のデュエルの大切さや縦への早い攻撃の有効性などが、大会中の選手たちにも少なからず垣間見えて、ベースとして出来上がっていたのでここまで戦えたのかな、というふうにも感じました。
実際には選手たちが目指したベスト8には届かず、世代交代の課題は放って置かれたまま。ただ、ハリルさんが残したものにベテランの経験が絶妙にマッチして、そこに危機感による一致団結の雰囲気と西野監督の手腕が加わって、結果的にはいい結果の出た今回のワールドカップ。
見るものにはとても面白く、ドキドキ、ワクワクの大会でしたが、次は是非、この経験をしっかり4年後に積み上げていくような準備期間にしてもらいたいです。
個人的には、まずは世界に通用するGKと、今大会で代表引退を表明した主将の長谷部に代わるリーダーの育成かな(今回、悔しい思いをした昌子とかどうでしょうか)。
そして、注目の次期監督は、西野監督の7月末の契約満了をもっての退任が決まり、新しい監督候補の名前もすでに出ています。また同じことが起きないように、お願いしますね。
おわりのつぶやき
ということで、まとまりのない話をつらつらと書いてしまいました。
この文章、とりとめなかったですが、こうやって書き留めておくと、4年後に読み返すと面白いんです。
実は、4年前には、こんな投稿をしていました。日本代表のというよりは、アジア勢について書いてましたね。
今大会の日本代表は、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で悔しい逆転負けを喫して、ベスト16で大会を終えたわけですが、もちろん、今も悔しいですが、とても熱く、楽しく、幸せな応援時間を過ごさせてもらいました。
世界の強豪が集う、このサッカーの祭典、ワールドカップに出場できるということがまずはすごくて、さらには決勝トーナメントに進めたというのは、実はものすごいことなんですよね。さらには、ベスト8という言葉まで出てくるんですから。
日本代表には、今回手がかかったものの開けられなかったベスト8の扉を、ぜひ、次回に開けられるように、これからの4年間を頑張ってもらいたいです。
そして、ワールドカップロシア大会はまだまだ続く!
これからが面白いんですよね!
以上、あるおじさんサッカーファンのつぶやきでした。