ワールドカップロシア大会もいよいよ準々決勝です。ベスト8の戦い、最初の試合はウルグアイ対フランスです。
「ウルグアイ 対 フランス」
キックオフ:2018年7月6日(金)23時00分(日本時間)
試合会場:ニジニ・ノヴゴロドスタジアム
大会前から優勝候補にも上げられ、ベスト16でアルゼンチンを撃破し、ここに来て調子を上げてきた感のあるフランス。対して、堅い守備とスアレス、カバーニのツートップの力で勝ち上がってきたウルグアイですが、カバーニが怪我でベンチスタートのようなので、攻撃力の面で不安が残ります。
試合観戦記
前半開始早々の4分ころから、いきなりウルグアイが前がかりでフランスゴールに迫ります。
高い位置からプレスをかけて、マイボールにして次々に攻撃をしかけますね。
しかし、その立ち上がりの猛攻をしのぐと、すぐにフランスもペースを取り戻します。
前半15分のジルーの頭での折り返しに、完全フリーのエムバペのヘディングシュートは、なんだかタイミングが合わなかったのが、ミートせず枠の外へ。
このあたりから、試合は中盤での攻防が続きますが、お互いになかなかゴール前での有効な攻撃に繋がりません。お互いプレスも厳しく守備も堅いですね。ただ、試合としては、ややフランスが支配している感じもあります。フランスは時にパス回し、時にスピードを生かし、時に高さを使いと、実の多彩です。
少しずつフランスの圧力が増してくると、前半40分にフランスはペナルティエリア手前右からFKのチャンス。キッカーはグリーズマン。
グリーズマンがクロスを送ると、ゴール前で後ろから走りこんで来たヴァランが頭で合わせてゴール!!フランスが先制です。
前半43分、ウルグアイのFKからカセレスのヘディングシュートが決まったとおもったものの、GKロリズの片手でのスーパーセーブでゴールならず。
前半は、このまま1—0のフランスリードで折り返します。
後半立ち上がりから、ややフランスが押し気味で、ウルグアイ陣内で試合を進めますが、後半10分頃から、ウルグアイもフランスゴールに迫るシーンも増えてきました。しかし、なかなか効果的な攻撃はできてません。
後半16分、ペナルティエリア手前の左でボールをフリーで受けたグリーズマンは、狙いを定めて左足を振り抜くと、ぶれ球のシュートがGKムスレラの手を弾いてゴール!!フランスが貴重な追加点を上げて2—0とリードを広げました。
後半22分、ウルグアイ陣内でエムバペが倒れ、これを巡って両チームの選手がヒートアップします。どうやらボールのないところで接触があったようですが、見る限りそれほど大きな接触ではないような…。それぞれエムバペとロドリゲスにイエローがでます。
後半28分、フランスがパス回しから中央やや左でトリソがパスを受け、余裕をもってシュートを放つも枠の上。
攻撃を仕掛けたいウルグアイですが、フランスの守備とボール回しに、なかなか思うようにボールを奪って攻撃できず、時間が経過していきます。
終盤はウルグアイがゴール前にボールをどんどん放り込んで行くものの、ことごとく跳ね返されます。フランスの選手は跳ね返した後のフォローもとても早く、ウルグアイに連続した攻撃を許しませんね。
結局、ウルグアイはアディショナルタイムの5分も有効な攻撃はできずタイムアップ。
2—0でフランスが勝利し、ベスト4進出を決めました。
おわりに
フランスが万全ですね。守備も堅く、ゲームをコントロールし続け、本当に強かったですね。攻守に抜け目なく、全員が連動して役割を果たしている様子は見事でした。
中でもグリーズマンがあちこちに顔を出して、攻守に大活躍で、守備においても効果的にピンチを未然に防いでました。それに、若い選手の多いフランスは、試合ごとに調子を上げているようにも見えますね。
ウルグアイはスアレスにほとんど効果的にボールが入らず、ベスト16で大会を去ることになりました。最後までフランスの守備を崩すことができませんでしたが、こうなると、やっぱりカバーニの不在が痛かったですね。