ワールドカップロシア大会もいよいよベスト8の戦い。ブラジル対ベルギーという優勝候補同士の楽しみな試合です。
「ブラジル 対 ベルギー」
キックオフ:2018年7月7日(土)3時00分(日本時間)
試合会場:カザンアリーナ
いや〜、優勝候補同士の戦いですね。この試合は本当に楽しみです。
日本を劇的逆転勝利で敗ったベルギーですが、とにかくものすごい得点力を目の当たりにしました。対するブラジルは、想像力あふれる攻撃はもちろん、守備が堅くて今大会はまだ1失点なんですよね。
テクニックに加えて高さもあるベルギーの攻撃力対ブラジルの守備とカウンター、という構図になるかもしれませんね。
それにしても、ひょっとしたら、この舞台に日本がいたのかもと思ったら、ちょっと驚きですね。
試合観戦記
開始から中盤での応酬といった感じで始まりましたが、まずは前半7分、ブラジルのCKで、ニアのミランダが頭ですらしてゴール前でチアゴが体ごと押し込もうとするもゴールポストに嫌われゴールならず。
さらに前半10分には、ブラジルがゴール前での混戦で攻撃もゴールならず。さらにCKからの流れてフリーのパウリーニョに渡るもシュートはタイミングが合わずミートせず。と、この時間帯はブラジルの攻勢が続きます。
前半13分、ベルギーはCKを獲得。キッカーのシャドリがCKを送ると、ボールはブラジルのフェルナンジーニョの肩に当たってそのままゴール。なんと、オウンゴールでベルギーが先制です。フェルナンジーニョは、前で飛んだベルギーの選手の陰になったでしょうかね。
先制を許したブラジルは、ギアを上げてベルギーゴールに向かいますが、こうなると、今度はベルギーのカウンターが発動します(日本代表の試合を思い出しますね)。
その後、ベルギーも引くことなく攻めるため、お互いの攻防は見ごたえがあります。
前半30分、ブラジルのセットプレーが続くもベルギーのゴール前も堅くゴールならず。そして、ここからのベルギーのカウンターを受けます。
パスを受けたルカクが中央を持ち上がり、右にのデブライネへ。中央のルカクが倒れていたこともあって、パスの出しどころがなかったのですが、デブライネ自ら狙いすまして右足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールネットを揺らしてゴール!!
なんとなんと、見事なカウンターでベルギーが追加点で2—0とリードを広げます。
ここからもちろん、ブラジルは攻めにかかりますが、今日はベルギーの守備が集中していて、なかなか崩すのが難しそうです。そして、ベルギーボールになった時の反撃がかなり脅威で、ブラジルとしては3失点目も注意しないといけない状況です。
前半終盤はブラジルがベルギー陣内でボールを回すものの、やはりベルギーの壁が厚く、ペナルティエリア内に進入できません。
結局、前半は2—0とベルギーリードで折り返します。
後半開始から、ブラジルが攻め込み、ベルギーが守ってボールを奪うとカウンター、という展開ですね。
ブラジルの勢いがものすごいです。前へ前へと攻勢をかけてゴールに迫るのですが、いや〜ベルギーの中は堅いですね。ブラジルもゴールが近いように見えるのですが…
後半11分には、ブラジルのジェズスがペナルティエリア内で倒れるもファールなし。ジェズス下げて、ドウグラスコスタが入りました。
次第にブラジルも攻め疲れてきたのか、勢いがやや弱まり、ベルギーにも攻撃の時間ができてきましたが、ブラジルは追加点を許すわけにはいきませんね。
後半31分、ペナルティエリア手前の左まで持ち運んできたコウチーニョのふわっとしたクロスに、するする〜っとDFの間を抜け出したレナト・アウグストがヘディングで合わせてゴール!!ブラジルついに1点を返します。
この得点で、俄然、ブラジルに勢いが出てます。
時折発動するベルギーのカウンターも、最後のパス精度が落ちてきて、ブラジルの守備網にひっかかります。ベルギー選手も疲れてきているようですね。
後半35分、中央のぽっかり空いたスペースでパスを受けた、レナト・アウグストのシュートは枠の左。
後半38分にもカウンターから左サイドでネイマールが駆け上がり、中央のコウチーニョにパスを出してシュートもミートせず枠を大きく外します。
ベルギーのDFラインが揃わなくなってきたので、ブラジルはまだまだチャンスがありそうなんですが、両チーム選手、疲れてきましたね。だいぶ足が止まってきました。こうなるとお互いに途中交代の選手が鍵でしょうか。
後半45分、ネイマールがペナルティエリア内で倒れたもののファールなし。
ベルギーは苦しい時間帯ですが、ボールをアザールに渡してキープさせてますね。アザール、この時間帯もすごいです。
後半48分、横パスを受けたネイマールの中央からの狙いすましたシュートはGKクルトワがセーブ。
結局、ブラジルはベルギーに追いつくことができず、試合はこのまま2—1で、ベルギーが逃げ切って勝利を収め、ベスト4進出です。
おわりに
いや〜、優勝候補のブラジルが、ここで敗れました。と言っても、ベルギーも優勝候補ですからね。
ブラジルはこの試合に関しては、先行されてから、ベルギーのゲームプランにはまってしまった感じですね。ベルギーは日本戦の3バックから、守備時は4バックの形をとって、サイドをケアしていたようですね。そして、ゴール前のベルギーの赤い壁が厚く高かった!!
それにしても、ベルギーの前線の3人、アザール、デブライネ、ルカクは、改めてすごすぎます。こんなすごいチームと日本は戦ったんですね。
王国ブラジルはベスト8で姿を消すことになってしまい、メッシ、ロナウドに続いて、今大会の顔とも言えるネイマールも大会を去ったのは、ちょっと寂しいですね。