今回から名称が「E-1サッカー選手権」へと変更になった、東アジアの国際大会(旧:東アジアカップ)。
初戦の対戦相手は、韓国女子代表です。
EAFF E-1サッカー選手権2017決勝大会
「日本女子代表なでしこジャパン対韓国女子代表」
キックオフ:2017年12月8日(金) 18:55
試合会場:フクダ電子アリーナ
参加国は日本、中国、北朝鮮、韓国で、予選が行われているので(韓国が勝ち上がり)、本大会が決勝大会という位置付けです。
先発メンバー
GK 池田咲紀子
DF 大矢歩/三宅史織/鮫島彩/万屋美穂
MF 阪口夢穂/宇津木瑠美
MF 櫨まどか/長谷川唯
FW 田中美南/岩渕真奈
高倉麻子監督は、鮫島を最終ラインに入れました。
欧州組のGK山根恵里奈(ベティス/スペイン)、DF熊谷紗希(リヨン/フランス)、FW横山久美(フランクフルト/ドイツ)らは、招集が見送られていますが、中でもDF熊谷紗希(リヨン/フランス)の不在は影響が大きそうですね。
試合観戦記
まず、前半8分に試合が動きます。左サイドの万屋のタイミングのいい上がりからのクロスを田中が頭で合わたシュートは、難しい体勢で勢いはなかったものの、うまくGKの逆を狙ってゴール!なでしこ先制です。
しかし、そのすぐ後、韓国のFKの流れから、ペナルティエリア内でハンドをしてしまいPKを与えてしまいます。
これを決められ1—1に追いつかれます(前半14分)。
その後は、日本がボールを回して保持するものの、なかなか攻撃の糸口をつかめず、韓国もいざという時のプレスの出足が早く厳しく、ゴール前でチャンスをつくれませんでしたね。
ただ、日本は序盤はバタつきが見られ、FKからPKでの失点はあったものの、時間とともにゲームも落ち着き、その後は大きなピンチを迎えることはなく前半は終了。
後半の選手交代はありませんでした。
後半立ち上がりは、韓国もギアを上げてきた感じですが、それをしのいだ日本は、後半9分に田中の巧みなトラップからのいいミドルシュートがありましたが、これはGKに防がれます。
後半15分に最初の選手交代。FW田中→MF中島依美
中島は左サイドハーフで長谷川がトップ下です。
その後も日本がボールを持つ時間がつづくものの、攻めの形ができません。
後半25分、SB万屋→SB高木ひかり
後半26分の日本の右CK、キッカー大矢の入れたクロスを中央で三宅が頭でそらし、そのボールにファーでフリーで待ってた途中交代の中島が左足で合わせてゴーーール!日本、2—1と勝ち越しです。
勝ち越し点は奪ったものの、流れとしてはなかなかFWにボールが収まらないですね。
後半30分、MF長谷川→FW籾木結花
このあたりの後半30分過ぎから、流れが韓国に向いて、韓国がボールが繋がるようになり勢いが増してきました。
すると後半35分、クリアボールが宇津木に当たってこぼれたところを韓国に拾われ、ふわっとファーにあげたクロスがファーでフリーで待ってた選手へ。これをダイレクトでシュートを打たれてゴール。
日本、ワンチャンスを決められてしまい、2—2の同点に追いつかれます。
それでも日本は後半38分、中島のミドルが惜しくもバーを叩いたそのボールに詰めていた岩渕が、うまいボールタッチでDFをかわし、落ち着いてボールをゴールに蹴り込み、日本、再び3—2と勝ち越しです!!
岩渕はまだ24歳ですが、16歳で代表デビューと代表歴が長いので、なんだか貫禄ありますね。
結局、試合はこのまま3—2でなでしこジャパンが、初戦を勝利で終えました。
おわりに
2度追いつかれながら、勝ち越すあたりの粘り強さは、なんだかまさに“なでしこ”真骨頂って感じですが、実際はゴール前での最後の攻撃の形が全く作れず、守備でもミスから隙を突かれたりといったシーンが見られ、褒められた内容ではなかったですね。
ただ、何より、苦しみながらも勝ち切って、勝ち点3を得たことは大きいですね。
なでしこジャパンは、この後、12月11日(月)に中国女子代表と対戦します。
※参考
・EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会
・サッカー日本代表 – 日本女子vs.韓国女子 -テキスト速報 – スポーツナビ
・なでしこジャパンの招集メンバーにサプライズなし…EAFF E-1サッカー選手権でのテーマは「心技体+知」 | サッカーキング
・なでしこ、EAFF E-1サッカー選手権メンバー発表…阪口、岩渕ら23名 | サッカーキング