今さらですが、女子東アジアカップ2015でのサッカー日本代表・なでしこジャパンの試合を振り返ってみました【女子】

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※写真は女子サッカー | JFA|公益財団法人日本サッカー協会のスクリーンショット。

2015年8月1日から8月9日にかけて、中国・武漢市で開催された東アジアカップ2015ですが、決勝ラウンドとなる今大会に出場したのは、男女とも、中国、韓国、北朝鮮、そして日本の4チームでした。

結果はご存知の通り、日本代表は男女とも残念な結果に終わってしまいましたが、ここでは、なでしこジャパンの試合を振り返ってみたいと思います。

※男子の記事はこちらです。
今さらですが、東アジアカップ2015でのサッカー日本代表の試合を振り返ってみました【男子】 | ローカルブロガーのメモ帳

なでしこジャパンは、ついこの間、サッカー女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、準優勝という素晴らしい結果を残しましたが、その後すぐの国際大会ということで、まずは世代交代を進めるため、新しい選手の見極めるための大会となりました。

女子東アジアカップ2015 なでしこジャパン代表メンバー

今大会のメンバーは、W杯カナダ大会の主力だった海外組と国内組のベテラン勢は招集されておらず、本当にフレッシュなメンバーとなってます。

GK
山根恵里奈(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
武仲麗依(ベガルタ仙台レディース)
山下杏也加(日テレ・ベレーザ)
DF
北原佳奈(アルビレックス新潟レディース)
村松智子(日テレ・ベレーザ)
高良亮子(ベガルタ仙台レディース)
田中明日菜(INAC神戸レオネッサ)
薊理絵(ASエルフェン埼玉)
高畑志帆(浦和レッズレディース)
MF
川村優理(ベガルタ仙台レディース)
上辻佑実(日テレ・ベレーザ)
猶本光(浦和レッズレディース)
上尾野辺めぐみ(アルビレックス新潟レディース)
増矢理花(INAC神戸レオネッサ)
京川舞(INAC神戸レオネッサ)
横山久美(AC長野パルセイロ・レディース)
杉田亜未(伊賀フットボールクラブくノ一)
柴田華絵(浦和レッズレディース)
中島依美(INAC神戸レオネッサ)
FW
菅澤優衣香(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
高瀬愛実(INAC神戸レオネッサ)
田中美南(日テレ・ベレーザ)
有町紗央里(ベガルタ仙台レディース)

なでしこジャパンについては、女子ワールドカップ・カナダ大会からのメンバーは、山根、北原、田中明日菜、川村、上尾野辺、菅澤の6名で、怪我でW杯メンバーから漏れた高瀬が選ばれてますね。

まだまだ知らない選手が多いですが、猶本、田中美南、京川といった期待の若手の名前もありますね。

参考:東アジア杯に臨むなでしこ23名発表…猶本・田中美南ら選出、W杯組は6名 | サッカーキング

女子東アジアカップ2015初戦〜日本 vs 北朝鮮

8月1日の北朝鮮との試合の先発メンバーはこちら。
GK:山根恵里奈
DF:京川舞、北原佳奈、高畑志帆、髙良亮子
MF:増矢理花、上尾野辺めぐみ、川村優理、杉田亜未
FW:有町紗央里、菅沢優衣香

・途中交代
京川→横山久美(62分)、高畑→髙瀬愛実(82分)、有町→猶本光(90+3分)

・試合結果
日本2—4北朝鮮…日本の得点は49分 増矢、70分 杉田。

・感想
最近でこそ、アジアではなでしこジャパンが強い印象ですが、北朝鮮とは5勝5分10負という対戦成績で、実際、現在も北朝鮮は難敵です。

先発メンバーでは京川をSBで起用してきたのには、ちょっと驚きましたが、とにかくフレッシュな顔ぶれなので、どこまでできるのかが不安でもあり、楽しみでもあったのですが…

試合が始まると、なでしこはパスミスが多く、ボールをつないでいくプレイスタイルは、なでしこのこれまでのスタイルを周到しようとはしてますが、いかんせん、その精度が低すぎますね。

で、ボールを奪われてカウンターを受けるシーンが多く、北朝鮮のスピードについて行けず、ファールで止めるという、悪循環でしたね。
国際大会の経験が少ないせいか、ボールの寄せが甘い、距離感が悪い…

前半にGK山根がPKを見事なセーブで止めたのですが、36分に低いFKに合わせられて、北朝鮮に先制されます。

後半に入って、49分に上尾野辺のFKから、増矢が冷静に押し込み追いつくも、66分にカウンターから失点。
しかし、70分には杉田の目の覚めるようなミドルが決まり、ふたたび同点に追いつきます。

ここまでは、なでしこも粘りを見せたのですが、終盤にDFラインが簡単に突破を許して立て続けに失点を喫し、試合は2—4で敗れました。最後は、あまりにもDFラインがもろかったですね。

初戦のメンバーでは、今大会キャプテンに抜てきされた川村は、このメンバーでは経験値が高く、危険察知に優れて動きも良く、落ち着いたプレーを見せていました。

ただ、川村を含めて今回のメンバーは、W杯準優勝の主力メンバーと比べると見劣りしてしまうのは、やむを得ないですかね。

特にDFラインは厳しいですね。高さとスピードがない分、ポジショニングや読みなど、高い経験値が必要ですが、こればかりはすぐに解決しそうにありません。世代交代、新戦力の発掘はなかなか難しいですね。

若手では、19歳の増矢選手は積極的で、得点シーンは落ち着いてましたし、楽しみな選手ですね。

参考:なでしこジャパン、4失点完敗。北朝鮮のスピードに翻弄され守備崩壊 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

女子東アジアカップ2015 2試合目〜日本 vs 韓国

8月4日の韓国との試合の先発メンバーはこちら。
GK:山下杏也加
DF:京川舞、田中明日菜、村松智子、薊理絵
MF:柴田華絵、上辻佑実、猶本光、中島依美
FW:田中美南、有町紗央里

・途中交代
上辻→川村優理(63分)、薊→菅澤優衣香(72分)、有町→横山久美(81分)

・試合結果
日本1—2韓国…日本の得点は30分 中島。

・感想
韓国戦は、初戦からメンバーを大きく変更してます。
とにかく若いメンバーが多いですよね。再び右SBでの先発の京川と、FW有町が続けての先発です。

で、試合が始まると、初戦同様、やっぱりパスミスの応酬なんですよね。
その上判断が遅いので、試合としては、見ててもどかしく、かなりストレスのたまる展開でした。ボールも後ろに下げてばかりでした。
ただ、韓国も同様にミスの多い内容だったので、助けられた部分が大きかったですね。

試合は、前半30分、ゴール前の混戦からのこぼれ球を中島が放ったシュートが、相手選手に当たりゴール!なでしこが先制しました。
これは男子にも言えますが、チャンスがあったら、まずはシュートですよね。

前半は1—0で折り返したものの、54分、パスミスから相手にボールを渡してしまい、全然プレスをかけずにズルズル下がり、あっさりシュートを打たれて失点。うーん、守備が淡白ですね。

後半、キャプテンの川村がボランチに交代で入って、やはりW杯の経験値の差なのか、中盤が落ち着き、展開力も見せてくれました。けど、周囲のミスが減るわけではないので、なかなか攻撃の形にはならないですね。中盤では、期待の猶本も思ったような活躍はできず、まだまだでした。

最後は守勢に周り、終了間際のアディショナルタイムに、ファールで与えたFKを決められ、韓国に逆転されます。
初戦に続き、終盤に粘れず、守備の弱さを露呈してしまったなでしこジャパン。試合は1—2で敗れました。

初戦との印象は変わらず、やっぱり先のW杯のレギュラー組とは大きな差がありますね。とりわけ、DFラインが厳しいですね。と、いつまでもいってられないので、一人でも二人でも、若手に台頭してもらわないと…

うーん、宮間さんとか澤さんとか、どんな思いで見てるんでしょうかね。
2011年のW杯ドイツ大会優勝後にも世代交代は失敗した感じだったのですが、上の世代がまだ年齢的にも十分やれたので、今回のW杯カナダ大会は準優勝という素晴らしい結果に繋がりました。経験も生かせたでしょうしね。ただ、さすがに次は厳しいですよね。

試合後の川村キャプテンの本当に悔しそうなインタビューが、なんとか次にまだ期待を持たせてくれました。

参考:なでしこ、連敗で東アジア杯優勝逃す…先制するも韓国に土壇場でFK弾喫し敗戦 | サッカーキング

女子東アジアカップ2015 最終戦〜日本 vs 中国

8月8日の中国との試合の先発メンバーはこちら。
GK:山下杏也加
DF:京川舞、田中明日菜、村松智子、髙良亮子
MF:中島依美、川村優理、杉田亜未、有町紗央里
FW:髙瀬愛実、田中美南

・途中交代
髙瀬→菅澤優衣香(46分)、有町→増矢理花(66分)、田中→横山久美(83分)

・試合結果
日本2—0中国…日本の得点は88分 横山、90+1分 杉田。

・感想
ここまで連敗のなでしこですが、新戦力を試しているとは言え、さすが未勝利で大会を終えるわけにはいかないので、何とか勝ってもらいたい試合です。

試合としては、一進一退の攻防というか、お互いに決め手を欠き、時間だけが過ぎていく試合展開でした。
正直、中国にかつてのような勢いと怖さが感じられませんでしたね。

このまま無得点で引き分けかと思われた終盤の88分、中島からのスルーパスに抜け出した横山が、落ち着いてゴールを決めて、なでしこ待望の得点です。

さらにアディショナルタイムに、こぼれ球に反応した杉田がダイレクトでシュートを放つと、これが見事にネットを揺らして、なでしこが試合を決定づける追加点です。

試合はこのまま終了。
最終戦で、なでしこジャパンは、何とか勝利を収めることができました。
ちなみに、順位は3位で、優勝は、北朝鮮でした。

参考:なでしこ、横山の決勝弾で念願の初白星…最終戦制し3位で大会終える | サッカーキング

女子東アジアカップ2015をテレビ観戦した感想

最後の中国戦は勝つことができたものの、全体の印象は、やっぱり先のW杯の主力組とはかなりのレベル差があるということですね。

特にDFラインですが、岩清水と熊谷にCBコンビに続く選手がなかなか出てこないですね。熊谷はまだ若いですが、CBの新戦力の台頭が待たれます。

元々攻撃的な選手の京川を、結局3試合ともSBで起用しましたが、現在の人材を考えてのコンバートということなんでしょうか。個人的には前目のポジションで見てみたかったですが、SBも近賀、鮫島、そしてW杯でブレイクした有吉に続く選手がいませんからね。

中盤は、守備的には川村が頑張ってましたが、中盤から攻撃の組み立てとなると、これまた人材がいませんね。何せ、宮間さんの存在が大きすぎます。
杉田は見事なミドルで2得点を決めていて、FKのキッカーも勤めてましたから、今後に注目したい選手でした。

FWでは、現在のエースの大儀見に続く、次世代エース候補には岩渕がいますが、そこに名乗りを上げる選手として、今大会の菅澤、髙瀬には、もう一段階レベルを上げてもらいたいですね。

3試合連続途中出場の横山が、最後に期待に応えてくれましたし、3試合とも先発した有町も、積極的なプレーを見せてくれて、楽しみな選手でした。

ということで、今大会はちょっと残念で、悔しい結果に終わったなでしこジャパンですが、次の目標は、リオデジャネイロ・オリンピックの出場権獲得です。
アジア最終予選は2016年2月29日〜3月9日の日程で開催されます。

今大会から何名が再び代表に選ばれるかは分かりませんが、選ばれた選手はこの経験を生かして、是非、アジア最終予選を勝ち抜いてもらいたいですね。

※参考サイト
EAFF女子東アジアカップ2015決勝大会 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会
試合情報 – LEGENDSSTADIUM with EAFF女子東アジアカップ2015 公式動画
女子サッカーのリオ五輪アジア最終予選、開催地が大阪に決定 | サッカーキング